第2話:悪心
アルファポリス投稿インセンティブをもらって最初に思ったのは、税金を払わなくてすむなら助かるというモノだった。
それが正直な気持ちだった。
もらうのはお金ではなくポイントだ。
誰もが換金可能なポイントをもらっているはずだ。
ほとんどの日本人が、カード発行などや契約締結で、1万円前後のポイントをもらっているはずの人もいるはずだが、確定申告はしていないはずだ。
俺だって1万円くらいのアルファポリス投稿インセンティブなら、確定申告しなくてもいいのではないかと、自分に都合のいいことを考えていた。
お金として振り込まれるアマゾンキンドルや楽天Kobo、カクヨムリワードはちゃんと申告するが、アルファポリス投稿インセンティブなら大丈夫かもしれないと考えて、ネットで色々と調べてみた。
都合のいい見解では、ポイントを課税するための文言が法律にはなく、法改正されなければ課税するための根拠はないというモノがあった。
俺も1万円程度ならその心算でいた。
だが、年間で月収以上の収入があると、そうも言っていられなくなった。
俺の本業は鍼灸整骨院で、保険請求をさせてもらっている。
それなのに、脱税の疑いをかけられて修正申告するような真似はできない。
だから商工会の税理士さんに教えを乞うことにした。
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