第4話 SNSの記録(10月2日)
タカアキ
会うとなかなか聞けないこと
聞いていい?
サヤ
なに?
スリーサイズとかはダメだからな
タカアキ
あはは、聞かない聞かない
サヤ
言ってみなされ
サヤさまが答えてあげよう
タカアキ
うん
サヤは頭もいいし
クラスで一番かわいいし
サヤ
きゃーもっと言ってもっと言って
その通りです!
タカアキ
どうして僕に告白してくれたの?
サヤ
えー言わなきゃいけない?
チョー恥ずかしいんですけど
(顔面真っ赤)
タカアキ
僕なんかサヤにコクられて
もーなんだかサイコーで訳わからず
嬉しくて返事して
サヤ
こっちだって勇気を出したんだぞ!
定番の体育館のウラで(笑)
タカアキ
だって僕なんて運動オンチだし
頭も中くらいだし
そんなにカッコよくないし
サヤ
そんなことないです!
このサヤさまが選んだんだから
自信持ちなさい!
タカアキ
うーん
僕なんかでいいのかなって
タケシとかフータとかカッコいいのいっぱいいるし
みんなサヤと付き合いたいって言ってるし
サヤ
彼らは眼中にありません
友達だけどね
それ以上には考えられません
きっぱり断っといて
私はタカアキだけだもん
タカアキ
………
サヤ
どうしたの?
タカアキ
うん、ちょっと考えごと
サヤ
じゃあもったいないけど
ちょっとだけ教えてあげよう!
タカアキ
ドキドキする
サヤ
エヘン
髪の毛
タカアキ
髪の毛?
サヤ
タカアキの髪の毛天然パーマ入ってて
フワフワして
クルクルウェーブかかってて
触りたかったんだもん(笑)
タカアキ
あはは、いっぱい触っていいよ
サヤ
ずーっと私だけの物にする!
絶対だーーーー!
コクった理由はそれだけじゃないけど
あとはまだ内緒!
タカアキ
わかったー
ありがとう!
そのうち聞きます
サヤ
でも早く自分の魅力に気がつきなさい
タカアキは女子みんなの注目のマトだよ
タカアキ
嘘だあ(笑)
サヤ
だって
一年生の時
不登校の木村君と仲良くなって
家まで行って
木村君学校にこれるようになったじゃない
タカアキ
うん
中学生の時の自分が経験したから
なんとかしなきゃって思ったんだ
サヤ
班替えの時も
嫌われ者の野口と一緒の班になったでしょ
タカアキ
野口は悪い奴じゃないよ
勘違いされることも多いけど
サヤ
野口なんてすっかり明るくなって
丸くなったし
タカアキ
うん今じゃいい奴
サヤ
それだけじゃないけど
まだまだいっぱいあるよ
タカアキがやってること
タカアキ
えっ
サヤ
女子はみーんな見てる
クラスの女子はみーんな知ってる
女の子ってそういうものよ
だから
誰にもあげない
私がもらったーワハハ!
タカアキ
照れるな(汗)
過大評価じゃね
サヤ
違うよーだ
タカアキ
ちょっと嬉しいっす
サヤ
うん
末永くお願いします
タカアキ
こちらこそ
お願いします
サヤ
あ、お母さんが夕ご飯食べろって吠えてる
タカアキ
行っておいで
明日教室で会えるし
サヤ
うん
またねー
タカアキ
またね
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