学園無双4 クリスマススペシャル!! サンタ狩り

ユニ

1、


ジョンはまた一時期日本に戻っていた。

今度は一人で戻ってきた。同じところなので、前回アパートを借りた不動産屋を使えば、ジョン一人でも貸してくれることを親が電話で話を付けてくれたのだ。学校へも同じく。

ホントはインターのほうが出入りが楽なのだ。自国外にあるインター校は、3年間きっちり居る者者は半分程度なので、出入りの基準がゆるい。費用も節約できるようになっている。1年しかいなけりゃ入学金も2/3返ってくるとか、半年しかいなかったら年間学費の半分返ってくるとか。そういう学校も多いのだ。一度得た金は何があっても返さねぇ!とかいうどっかのなにかと違うのだ。

だが、両親は「ジョンは日本の学校に通いたがっている」と思い込んでいるので、無駄な費用を負担してくれている。ジョンはインターでもローカルでもどっちでも同じだと思っているのだが、、、


で、

秋も深まった頃に日本に転校したジョン。


「吉田だ!」

から始まって、の一連のお約束は済まし、(第一部冒頭参照。決してコピペさえ面倒くせぇとか思ってるわけではない。)

懐かしいゴンザと西郷は二年生になった今もまだ居て(退学にでもなってなきゃ居るわな)、たまたま偶然同じクラスになった。

どっかの誰かの都合のためとか言わない。




「クリスマス、どーしてるの?」西郷

下校途中の買食いの時間である。

なんとかモールとか言う商店街の肉屋で、ハムカツパンとコロッケパンを両手に持って交互に食うジョン。

ハムカツ3段とかいう富豪のようなことを行っているのはゴンザ。

西郷は普通にコロッケを食っている。つまらんやつだ。ネギ入りなっとうコロッケくらい気を利かせろ!


「ほれはぁ、、もぐもぐもぐもぐもぐ・・・ごっくん、、アレだ、、寝正月?」

ジョンがいるとどーしてもポンコツに成るクセが付いているゴンザ。


「もぐもぐ?もぐもぐ!もぐもぐもぐ??もーぐー、、うぐっつ、、、ううーううう、、、」

「大変だ!!ジョンが青い顔している!!喉につまったんだ!!」うろたえる西郷。

よいしょっつ!ゲシっつ!!

背中を思いっきり蹴られたジョンは前にすっ飛び、薬局のカエルに抱きついた拍子に、喉からパンが飛び出した。


「おお!何か出た!!当たりか?当たりが出たのか?」とジョン

自分の喉から当たり出す奴?


「違うよ、クリスマスだよ、、」こだわりの西郷


「うむ、、なんか、日本のクリスマスは、アレだ、アレがどれんでーとかマウイとか、いうではないか!」

「アレがなんかわらなんし、トレンディーとナウい、だよな?でもそれ半世紀も前の言葉だぞ?」ゴンザ

老齢のおっさんおばはんが至るところで泣き出している。半世紀もたってないやい、、と。しかも、まだ中年だ!と言い張っているし、、



「あ、思い出した、、サンタ狩りだ、、」ジョン

・・・・・・

しってっか?。

ううん?しらない、、何サンタがりって?。

俺が聞いてるんだが、まぁ語感からすりゃ、床屋に行って・・。

違うと思う、サンタカットとか無いし!髪を刈るんじゃなく、狐狩りのようにサンタを狩るんじゃないかな?。

おお西郷冴えてるじゃん!


と2人はどうにか納得した。

で、なにをどーやるの?

さっぱり??


「うん、ジョンのやりたいことはわかった。で、どーやるんだ?」ゴンザ

「・・・それは書いていなかったなぁ、、」

どっから仕入れた知識?


「多分、、、サンタ狩りグッズを持って、街なかで、目に付いたサンタをことごとく狩っていく、ほら、ラノベの勇者軍団みたくさ!そうやるんじゃないか?正義の味方だよ!」ジョン

「「・・・」」


(どこが正義の?。)ゴンザ

(サンタって、悪だったの?)西郷

(プレゼントくれる前提だろ?悪じゃないだろ?子供好きの老人じゃん?・・

街を徘徊しているからかなぁ、、)ゴンザ

「いや違うよ!プレゼント配るために周っているだけでしょっ!!」西郷


「なぁジョン、サンタのドコが悪なの?」ゴンザ

「うん、いいところを突くな!・・・・サンタは、、

ごくりんこ×2

「悪だと決まっているらしい」

・・・・

「一応訊くけど、、らしい、って?」西郷

「ははは!そんなの決まっているじゃないか?せいしょだよせいしょ!」

「へ?聖書にそんなこと書いてあるの?」

西郷信じすぎ!


「もしよしんば聖書に書いてあったとしても、、」

ゴンザも信じるなよ!


「勝手に狩っていいのか?」

そこなのか?


「うん、この法治国家と言っている日本、サンタ狩りを禁止する法が、あるのかな?」

・・聞いたこと無ぇ、、

うん、ぼくも、、


「ほら、法で禁止されていないなら、何をやっても自由だと言っているのがこの法治国家と言っている日本だろ?ならいーんだよ?」

まぁ、、

うーん、、、、


「で、それはおいといて、、具体的にどーやろうと思っているんだ?ジョンは」

「ああ、それはだな、、あ、嗚呼君ではないか!!」

前回ジョンが転校してきたクラスのとき、後ろの席だっった男子生徒だ。本名は誰も知らない。というか、最初は本名で呼んでいたが、ジョンが来てから嗚呼君と呼ばれ始め、それから今日まで皆嗚呼君としか呼ばない、先生も。彼は答案用紙の名前欄にも嗚呼と書いている。でないと先生に「これじゃわからんよ」と言われるのだ、本名を書くと!。


「あ、ジョン君?あれ?帰ってきたの?送り返されたの?向こうで何やったの?」

彼はジョンをよくわかっている様子だ。流石真後ろに座っていただけある。

剣豪曰く「人は、背を見ると本性がわかる」という。         知らんがw


「いや、何をしたといっても、あれほどのことはしていないよ!なに、大したこと無いさ!あっはっは!」ジョン

・・・・×3


「まぁいーや、で、どうやるの?」再度訊くゴンザ

「うむ、嗚呼君、教えてやってくれ。」

「え?何を?」そりゃ驚く。ジョンが帰ってきたのさえしらなかった嗚呼。何をも教えられずに”教えろ”っても、算数でも教えればいいのか?ゴンザはともかく西郷は算数くらいならできるだろーし、、と思案する嗚呼。


「嗚呼君、サンタ狩り計画を教えてやってくれ。サンタ狩りはどうやれば最も効果的なのか?を!!」

「ああ、サンタ狩りね、、、サンタ狩り、、サンタ、、さんた、、サンタ?・・さんたぁあ??」

だよなぁ?と顔を見合わせる西郷とゴンザ


「ふむ、、頼みの綱だった嗚呼君もだめか、、、」しょんぼりするジョン

「あ!まって!!もう一回チャンスいい?!!もう一回だけ!!」

何だろう、何がそこまで嗚呼君を?


「そうだな、、」とスマホを取り出して検索とか始める嗚呼。

「ああ、なるほど、、そうか、、あ、こーいうのもなのか、、あ、これも、ふーん、、結構メジャーなんだな・・」

・・・

(なぁ、、サンタ狩りって、聞いたことあった?)ゴンザ

(ううん、さっき初めて聞いた。)西郷

(だよなぁ?でもメジャーなの?)

(なんか、それっぽいよね、、)

「俺達、異次元とかに来たちゃったんじゃないの?!!!」ゴンザ、恐怖する!!

「・・・怖いこと言わないでよ、、、ちがうよ、僕達がたまたま知らなかっただけだよ、、」西郷、強引に今にしがみつく!!


「よし、わかった!!」嗚呼

わかっちゃったんだ、、×2

「うん、聞こう!」ジョン


「まず、グッズ、これは通販とかで一般的なサンタ狩りグッズでいいみたい。」

(一般的って、、、)

(一般的なんだサンタ狩り、、)

(通販で?サンタ狩りグッズ?)

(売れるから通販であるんだろうねぇ、、)

西郷、もうかなり迎合し始めている


「で、囮が必要なので、誰か一人がサンタの衣装を来て、サンタをおびき寄せる」嗚呼

(サンタって、サンタに寄ってくる習性あるんだ、、)西郷

(・・・ねーよ、、、そんなのねーよ、、、)必死に闘うゴンザ!君は正しい!!    w



「聞いたことあるんだが、ある国だと、大昔は勇者という職業の者達がよってたかってサンタをがんがん狩っていたらしいな。でも、狩り尽くしちゃって、それで勇者業の需要が皆無になって勇者も絶滅しちゃったとか言うぞ?」ジョン

(ある国ってどこだよ、大昔っていつの時代だよ、、勇者が俺らの世界にいたのか?きいてねーよ、)まだ抗うゴンザ


「んじゃ、サンタ狩りをするのは、亡き勇者を偲んで、とか、なのかな?」向こうに行ってしまった西郷


「それもあるだろうな、、チートに酔って王侯貴族の俺様並にタカビーだった勇者達を偲んで、ゲス極まりない根性でやるべきなのだろうな!!」ジョン

(まあ、、サンタを狩るような奴等だ、ゲス極まりないのは当然だろう)やばいゴンザ!!


「うむ、、ただ、この街にはサンタはそう多く出没しないだろう。西郷、君は去年、何匹くらいのサンタを目撃したかね?だいたいでいいから」嗚呼

「うーん、、重複もあるかもしれないけど、、20くらい?」

「うん、僕も大体そんなところだ。この街に20匹、、少ないよな?」

「ああ、なるほど、、どっかに巣があると言いたいんだな?嗚呼君!」

「流石だなジョン!君の洞察力は相変わらずだな!!」

「あっはっは、嗚呼君、君の聡明さほどじゃないさ!!」

「「あーっはっはっはっはっはっは!!!!!」」


なんだろう?この、、脳に湧き始めたなにかは、、


「クズ勇者っぽい装束とかするのか?」ようこそゴンザ、こっちの世界に!


「ああ、金ピカ、銀ピカ、マッカッカ銀、緑銀、ピンク銀、くらいでやるのがいいかな?と思っている」嗚呼

「ピンクは女子だな!!」西郷

「いねーよ、、犬でいいか?うちのはメスだ。ちなみに名前は松子」ゴンザ、参加し始めたら早いな。ちなみに名前からすりゃオスなんかメスなんかわからんぞ?


「あんこ型ピンクはちょっと、、」引き気味西郷

「座敷犬だからな、、、」

「ほう、、妖怪の類か、、座敷童の眷属だろうな、、」ジョンの日本の知識って白人並?

「それでは、その松子は仲間を召喚できたりするのか?」ジョン、本気っぽい。

「召喚?よくわかんねーけど、、うちのを外に連れて(だっこで)いくと、ほかの犬どもはビビるんで、、遠吠えくらいで集まってくるんじゃね?」ゴンザ、噛み合ってるのが不思議♪


「よし!ピンクは松子で決まりな!!」ジョン

「えーー、、まぁ、、ほかに候補いないから仕方ないけど、、」西郷


この4名+松子1引きで、”サンタ狩りチームサン狩り屋”は結成された!!


この日、今日12月8日は、サンタ狩り軍の日、として記念されるべきだろう。

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