88話 謎のお宝をゲットしました

 俺達はバレッド達【デビルメイデン】を圧倒して殺そうとした。


 ティーダとか言うSランク冒険者に邪魔され殺すことは出来なかった。


 だが最早俺にバレッド達は眼中にない。


 最早過去の事で、俺は今滅茶苦茶幸せだからだ。



 「何もないな。隠し扉があるかもしれない、探そう」

 「隠し扉?」

 「ああ。未攻略のダンジョンの最奥地に何もないのは考えにくい。どこかに財宝の眠る部屋がある筈だ」

 「分かったわ。探しましょう」

 「ああ」



 俺達は手分けして探す。


 最奥地のフロアの隅々の壁や床を調べる。


 そして一つの隠し扉を発見した。



 「ここだけ音が違う」

 


 俺達は音が違う壁の場所をぐっと力強く押した。


 そして壁が反転する。



 「うわあっ」



 俺達は隠し扉の奥に入った。



 「セーブ」



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 スロット1 ガルフダンジョン前


 スロット2 ガルフダンジョン内部


 スロット3 ファイシード国宿屋


 スロット4 フレッディーノ国宿屋


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 俺はスロット2に上書きセーブをした。



 隠し扉の先は一本道だった。


 松明が複数設置されて明るい。



 「宝ですかね?」

 「食べ物じゃ」

 「それはないですね」

 「何でじゃ」



 いや食べ物はないだろ。


 俺は、いや誰もがそう内心突っ込んだ。



 そして一本道を進んでいくと一つのフロアに出る。


 どうやらこれが最後の五つ目のフロアらしい。



 「赤い宝箱がある」

 「そうだな。モンスターボックスではない事を祈ろう」

 「うん」



 俺達はそうっと慎重に近づき赤い宝箱の前に行く。


 そしてその赤い宝箱を開ける。



 「何これ!?」

 「何だこれ!?」

 「何じゃこれは!?」

 「何ですかこれは!?」

 「何これ!?」

 「なんなのこれー!?」



 俺達は衝撃的な宝を目にした。


 それは何と一本の飲み物だった。


 怪しくて誰も飲む気にはならない。


 流石のヴィクトリカも警戒している。



 「一応持ち帰ろう」

 「そうね」

 「じゃあ帰るか」



 俺達はこうしてガルフダンジョン攻略を終える。


 ティーダとの対峙、謎のお宝。


 ここでの体験は吃驚仰天だった。



 さあもう一度セーブしよう。



 「セーブ」



 =========================


 スロット1 ガルフダンジョン前


 スロット2 ガルフダンジョン内部


 スロット3 ファイシード国宿屋


 スロット4 フレッディーノ国宿屋


 =========================



 俺はスロット2に上書きセーブをした。



 そしてガルフダンジョン攻略を終えた。

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