写真
「ただいま〜!あっ!翔来てたんだ!」
「あぁ…。海斗…」
海斗が帰ってきた。コイツしんどい部活終わりだというのになんでこんなに元気なんだ?俺は夏美さんとの勉強で神経すり減らしてもうクタクタだ…。
「あれ?なんか翔スゴイ疲れてるみたいだけど、どうかした?」
「いや…、大丈夫だ…」
「大丈夫ならいいんだけど…。あっ、そうだ!今日翔ウチでご飯食べていかない?」
「いや、この前も食べたし今日は遠慮し「うんうん!そうだよね!食べて帰るよね!」
おい…。勝手に話進めるなよ…。ちゃんと今日は遠慮しておこうって決めてたんだが…。
「お母さん!今日、翔ご飯食べて帰るって!」
海斗はキッチンにいる夏美さんにそう呼びかける。
「ふふっ…♪分かってるよ〜。最初からそのつもりだったよ!」
え?そのつもりだったの…?俺帰るつもりでいたんだけど…。
「よし!じゃあ翔!ご飯できるまでゲームしよ」
「ゲームねぇ…。どうせ海斗は俺には勝てねぇだろ?今回も容赦なくボコらせてもらうぞ?」
「それはやってみないと分からないじゃん!それに僕もちょくちょく練習してるんだよ?」
そうなの?いやでも負けるわけがない。フラグじゃないからな?圧倒的実力差をおもいしらせてやるとするか…。
**
「え!?なんで!今の当たってないでしょ!」
「残念だったな。海斗。俺にこのゲームで勝とうなど100億年早い」
結果は見ての通り俺の圧勝だった。俺ってもしかしてこのゲーム結構上手いほうなのか?まぁ、でも本音を言うとあんな大口叩いたから負けなくて良かったという安心感もちょっとあるな…。
「俺トイレ行ってくるわ」
「帰ってきたらもう一回だからね!勝ち逃げは許さないよ!」
「そんなことはしないが、まぁ逃げなくても多分負けないがな」
俺はお手洗いへと席を立った。
ジャー
ふぅ…。スッキリした…。戻ったらまた海斗とまたゲームか…。ただ、ちょっと疲れたから時間あけたい…。でも海斗はやる気満々だし…。アイツ元気過ぎるだろ…。
そうだ。海斗の部屋に行ってみるか…。アイツもしかしたらエロ本とか持ってる可能性あるかもしれないし…。
というわけで海斗の部屋に行くことにする。さぁ、なんか面白い物でも探しますか…。
**
「はぁ…」
やっぱり持ってなかったか…。エロ本…。持ってたら面白かったんだけどな…。まぁ、でもなんかアルバムみたいなのは見つけたな…。何か勝手に見るのは悪いと思うんだけどちょっと気になる…。
結局欲には抗えず、アルバムを開いてしまった。
うぉ…。
これ、海斗の赤ちゃんの時の写真だ…。初めて見たな…。もうこの頃からアイツ綺麗な顔してるな…。
アルバムの中には海斗が生まれた頃の写真がたくさんあった。ほとんどが海斗の写真だったのだが、一つ気になる写真を見つけた。
これは……………
そこには海斗の実の父親の写真があった。
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