[060113]白龍恒蔵の日記。
亜蘭が珍しく、ゲームが欲しいとせがんできた。
甘えてくることもわがままも滅多にない孫の望みに買い与えてやろうと決めていたものの、念のために何のゲームを買いたいのか聞いてみた。
すると言いにくそうに俯いてから、小さな声で「お化けを倒すゲーム」だと言った。
私の知る限り、亜蘭はお化けがものすごく苦手なはずだった。霊感が強くて小さな頃から視えていた亜蘭は、恐ろしいものを視ては大泣きしていた。
もっと強くならなきゃいけないから、幽霊を克服したいというのが亜蘭の目的だった。
おじいちゃんとしてはもっと楽しい目的でおもちゃを買い与えたいとは思うが、強くなりたいと思う孫の気持ちを無碍にできない。
明日は亜蘭と一緒にゲームを買いにいく。怖いゲームと一緒に、楽しいゲームも買ってあげようと思う。
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