第3話、字を覚えるんだ
このころになると、俺は何かにつかまって立ち上がれるようになった。
視力も、ぼんやりとだが見えるようになってきた。
魔力の訓練は毎日続けている。
母親の髪は薄い茶色でショートカット。少しカールしている。
やせ形で胸は人並み。肌は白く優しいグレーの目をしている。
ライアは、耳がとがっていて、銀色の長い髪を背中でまとめている。
胸も控え目でスレンダー美人だ。
母乳の回数が減った分、時々胸を吸わせてもらっている。
母親よりもさらに白い肌は透き通るように美しく、ピンクの先っちょは芸術品のようだった。
だが、まだ勃起はしない。
家の中を歩き回れるようになった俺は、探検してまわった。
この家には、もう一人メイドがいて、料理や洗濯などを専門にやっている。
俺の離乳食も彼女の手によるものだ。
年は30代後半といったところか、赤い巻き毛でそばかすがある。
太ってはいないが、たくましい体つきで胸がでかい。
子供の特権で、彼女シンシアの乳も堪能させてもらった。
「もう、ジャスミンは本当にオッパイが好きよね」
「やっぱり、乳離れが早すぎたんではないでしょうか」
「そうそう」
まだ、舌がうまく使えないが、片言なら話すことができる。
「僕、字を…覚えたい」
「あら、じゃあ絵のついた本を買ってこないといけないわね」
ブンブンと首を振る。
「字だけで…いい」
その日からライアと母による字の勉強が始まった。
この世界の文字はハングルに近いかもしれない。
友達に韓国の女の子がいて、覚えようとした時期がありました。
その時は挫折したけど、今回は途中で放り出すわけにはいきません。
母音と子音による組み合わせで文字が構成されているので、言葉を覚えていれば比較的簡単に書けます。
あとは、特殊な言葉を表す記号とルールを覚えれば大丈夫です。
貴重品の紙を2枚だけもらって、母に母音と子音を書き出してもらい、それを元にして、書斎の本を解読していきます。
「ちょっと待って。
一才の子供が本を読むって、信じられないよ」
「だけど、生後6か月で魔法を使いましたからね」
「それってさぁ、呪文も知らなければ、発声もできないのに、どうやったんだい」
「奥さまがオッパイをあげようとして胸に抱き寄せたら、ジャスミン様が奥さまの胸に手を当てて。
そしたら手が光ったのよ。治癒系の魔法なんて、王都の大司教様しか使えないから見たこともないけど、治癒系の魔法なんでしょうね。
私たちの使う風魔法や土魔法とはちょっと違う感じ」
風魔法と土魔法だって!魔法の先生がこんな身近にいたなんて!
「魔法、覚えたい」
「うーん、それは奥様と相談してからね」
「うん」
危ない。あの時のことを追及されたら、なんて答えればいいんだよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます