第65話
「そういや魔法ってどこまで覚えたんだ?」
「みんなもう下は終わって中に入ってますよ」
俺何も覚えてないぞ、みんなも忙しいと思ってたけどやることやってたんだな、隠れてテスト勉強されていた自分だ
「全然勉強なんでしてないよ」
と嘘をついてきっちり良い点を取ってた同級生のことを思い出す、あれは誰得なんだろうと今でも不思議だ
「で具体的に"下"だと何が出来るんだ?」
テレサ
「ウォーター、魔力水圧縮、水呼吸とかですかね」
フレイヤ
「ファイアボール、ファイアーアロー、フェザーアーム、エアカッターとかだよ」
攻撃手段はあるってことね、実は折角のライフルなので魔物に通用するか確かめてみたいんだけど1人だと不安だし、かと言って冒険者雇ってライフル使ってるところも見られたくないが、シルキー達居たら安心するからな
「魔物退治に付き合って欲しい」
「何故そのような危険な真似を?」
「今度帝国に行く際に当たって武器を用意したのだが、それが魔物に通用するかどうか実戦したい」
「それならばお付き合い致します、危なくなったら私たちが代わって退治しますね」
「宜しく頼む、テレサが居れば安心だ」
ファステルの南門から出る、ここからは魔物が出る可能性がある、辺りを警戒しながら進む、ただ魔物を探すために歩き回るのもなんか無駄な気がしたので、ついでに薬草も採取することにした
薬草に関しては元々テレサが行っていたので、任せることにしよう、テレサは下方向を、俺は水平方向を、フレイヤは上方向を見てる、上には何もないと思うがフレイヤはいつも呑気だな、見てると緊張感が薄れてしまうな
テレサは順調に薬草を見つけて掘り出していく、俺にはただの雑草にしか見えない、多分才能だな、価値がないと思うと薬草がお金になるとは見えない
遠くに緑の小人が見える、多分あれがゴブリンだな、別に騒いでいたわけでもないが人の気配を察知して近付いてくる、ライフルの最大射程許は500メートルと聞いてきたが、ゴブリンとの距離は50メートルほどだ、100メートルも離れたらどんな物か区別はできない
ゴブリンはゆっくりと歩いてくるためスコープでじっくりと狙った、そして一発目、、、頭を狙ったがかすったのみ、ゴブリンは何が起きたのか全く理解していないようだが、危険だけは察知しジグザグに走ってきた
2発目、、、、またも頭を狙ったが首に当たりその場で倒れた、初めての獲物ゲットした、狩ってなんか楽しいな、癖になりそうだ。
「ご主人様お見事です」
銃声がした為にしゃがんで薬草を掘っていたテレサも中断し、こちらの動向を見ていた、多分危なくなったら助けてくれるつもりだったのだろう
「これでライフルが魔物にも有効なことはわかった、後はもっと素早い魔物にも試してみたいのだが」
「それは危険かと」
フレイヤ
「危なくなったら私がブァーンって魔法使うよ」
それどんな魔法なんだよ、火属性は攻撃性は高いから頼りにはなるけどな、一応遠距離用にライフル、近距離用に拳銃はあるが近寄られたらびびって動けなくなるかもしれん
少し怖いが森の中に入っていこう、ここでバイク使おうかなとは思うが今3人いて、1人あぶれる、ここから1人で帰らせるわけにもいくまい、いざとなれば車を出そう
森の入り口からなら草原なので町まで逃げ込むこともできる、ゆっくりゆっくり森に入っても魔物の気配はない、気配なんて物はわかるものでもない、簡単に言うと姿が見えない
「テレサ フレイヤ 魔物ってみんなどうやって見つけるものなんだ?」
テレサ
「私はゴブリン以外は余り見たことないです」
フレイヤ
「今日ここに来たの初めてなのでゴブリンも初めて見たよ」
さっきブァーンって倒すって言ってたの適当だったのかよ、いきなり現れても怖いので少しここで待ち構える、ゴブリンの死体の匂いでここまで来てくれたら探す必要はない
待つ方法をとるため車の中で待機することにした、エンジンだけ掛けておいて、窓は全開にしておいた、これで中からでも撃つことができる、どれぐらい待っただろう
しばらくするとフォレストウルフが現れた、狼の習性として群れで動く、見ると7頭ほど居た、1発でも撃てば銃声で警戒するだろう
「フレイヤ ファイアボール撃ってくれ」
「テレサはウォーターボールで窒息させてくれ」
予備動作がない魔法の方が奇襲には向いているだろう、各々が撃つと一頭ずつ仕留めることができた、後は俺が連射するだけだ、撃った時の反動が凄かったが取り敢えず撃ちまくった末に全部倒すことができた、テレサもフレイヤも2発目の魔法を撃って仕留めていた
まずは検証成功だ、これで帝国への道中も安全が保たれる、運送をハルクに任せるだけでなく、次は俺も運ぶとしよう。
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