第40話

「誰から調べてもらう?」


3人で相談して決めている、物の数分で結果が出るのだ、迷ってる時間に終わるのに


「じゃあ私から」


シルキーからいくようだ、水晶に手を置くと、色は"キイロ"だ、シルキーは土属性、1つだけのようでそれ以降は色が変化することはなかった


「私土なんだふ〜ん」


余り興味がなさそうだ、土は建築やゴーレム作りに役立つ属性だ、ゴーレムとかかなり面白そうだ


「次は私がいかせて頂きます」


テレサはなんだろう、真面目なテレサだ、光っぽい、同じように手を水晶の上に置く、すると"アオ"だテレサは俺と同じ水属性だ、薬草を作る魔力水を作ることができる


「最後あたし、あたし」


2属性が得られると言われているフレイヤだ、果たしてどの色が出現するのか、まずは"ミドリ"風だな、次に"アカ"、フレイヤは風と火か、中々優秀だな、これを元に教本買いに行くか


「しばしお待ちを」


ミルバルドさんが手を離そうとするフレイヤを止める、するとまた色が変化した、色が消えて、白く光り出す、これって無属性?透明ってことか


「これは珍しい、光の属性です、おめでとうございます」


おめでとう?どうゆうことだ?


「光の属性を持つ者は大成すると言われています、勇者になる者は必ず光属性を持っています」


将来有望ってことか、フレイヤもまだ17歳だ、解放されたとしても18歳、まだまだこれからだな


「おめでとう、フレイヤ、良かったな」


「でも私このままがいいんだよね、みんなと一緒に過ごしたい、テレサとシルキーとご主人様と一緒に」


「それはダメだよ、俺のところに居たら縛ることになる、みんなも将来は好きなことをするといい、今は奴隷だけど、修行期間だと思って経験を生かしてくれ」


「いい持ち主に拾われましたな」


ミルバルドが話に入ってくる、うちの奴隷の内の誰かと旧知の仲なのであろうか

フレイヤ

「司祭様はうちの孤児院の支援者なんだよ、だからよく来てくれたから知ってるんだよ」


「そんなことさっきは一言も話してなかったじゃないか」

フレイヤ

「多分気を使ってくれたんだよ、最後に会った時にはただの孤児、今は奴隷、、、」


「そうですな、私もフレイヤの奴隷落ちを食い止めることはできなかった、ウェザーの奴には失望しました」


ミルバルドが悔しさを滲ませては居たが


「でも先程のナオト様のお言葉、フレイヤのことを大事に思っていることは私にもわかりました、それに解放することも約束しているようですし」


子供のように思っているのだろうな、慈愛に満ちた目でフレイヤを見ている


「もし俺に何かあったらフレイヤを助けてくれ」 


ミルバルドに金貨を3枚渡す


「こんなに貰えないですよ」


「いやいいんだ、フレイヤは俺の大事な奴隷のだけど、妹のようにも思っているんだ、これからも見守っていてくれ」


「わかりました」


大人しく金貨を収めてくれた、お金で助かるならそれに越したことはない、お金があれば色々なことができる、ただ全てのことはできない、気持ちだけは買うことができないからな


教会を出ると、次は魔導師ギルドだ、教本を買いに行こう


俺が風と水、フレイヤが火と風と光、シルキーが土でテレサが水 7つの下の教本か、金貨21枚、これでは普通の奴隷の持ち主は買い与えることはないだろうな


魔導師ギルドに着くと教本を買いに来たことを伝える


「光以外は在庫がありますが、光の属性は持ち主が極端に少ないためお取り寄せになります」


「そうか、それは残念だ」


「ですが貴重な属性ですので急ぎクイニー教国よりお取り寄せしたいと思いますので2ヶ月ほどお待ち下さい」


教会の総本山たるクイニー教国は魔法でも先進的だ、才能ある人物たちが目指す場所である、魔法の研究の為に、ただかなり遠い為かなり時間が掛かるようだ


「はい、宜しくお願いします」


と頼むと他の教本だけ受け取って帰る


教本を得ただけでは魔法は使えない、これからまた嫌な嫌な勉強が待っている、ただ下の教本なら才能があれば1週間ほどだと聞いている、自分に才能があるかどうかは未知数だ


みんなと一緒に祖母の家に戻る、現代に戻るとハロワから何件かの着信があり、留守電も入っていた


「お店の応募者が数人現れましので、ご連絡致しましたがご不在のようなので折り返しのご連絡をお待ちしております」


ナイスタイミングだ、でも店長が居ない、困ったぞ、まだ米本に話をしていない


「米本ー困ったことがある、実は店長を探しているんだが誰か有能で職探しをしている人物に心当たりはないか?」


「有能で無職って矛盾しないか?」


「有能さとやる気は別問題だろ、楽して稼ぎたい奴はたくさん居ると思うが」


「そうゆう奴は無能だ、努力と才能は同じだと俺は思うよ」


確かにそれも真理だろう、それは認めるが今回の件に関しては俺の意見の人物が居ないと困る


「誰か居ない?」


「1人居るから聞いてみるよ、また連絡する」


人材確保は大変だ、まずはハロワに連絡して面接かな

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