第28話

(自宅へ帰ろう)


祖母の家の近くにもホームセンター、100均、モールはあるけども、今回は遊戯を大量に欲しい、何店舗かの100均を廻らないといけない


単一商品の大量買いなら米本が役に立つが今回はリバーシとトランプと将棋た、でも100均で売ってるリバーシと将棋って磁石だよね、まっいっか、鉱石とか言っておけば誤魔化せるかも、こっちの人たちも楽しめるかうちの奴隷で試そう


トランプは7並べとババ抜きでいいか、余り複雑なの教えると普及しないからね。


10店舗ぐらい廻って各20セットは確保できた、これ簡単に真似されるだろうな、遊び方の特許とかあれば良いのだが、そんな物あるのかは聞かないと


娯楽の1つとして普及できればそれでいいか、今の日本じゃだいぶ廃れてるからな、スマホの普及と共にみんなオンライン化、課金金額は日本が世界2位らしいし、勢いが凄い


祖母の家に帰ると肌着が届いていた、10,000枚もあるとすごい量だな、詰めるだけでもめんどくさい、まだみんな寝てる時間だ、起こすと悪いからこっそりと作業する。


俺も違う部屋で一眠りするか


「おはようございます、ごはん食べますか?」


今は22時、向こうの時間に換算すると朝8時だ、朝飯を食べて準備して10時の開店に合わせて行動する


最近みんなは目玉焼きにハマっている、向こうでは食材として卵があまり一般的ではないので色々な卵料理を作っているようだ、お米は余り好きじゃないらしく、卵かけご飯は食べないっぽい、


(俺は和食派だがな)


クロワッサンと目玉焼きとオレンジジュース、美味しそうだ、俺もいただこう


朝ご飯を食べて片付けをする合間に


「トランプって見たことある?」


「いえ、ないです、テレビでも」


しょうがない教えてやるか


「じゃあ今からしよっか」

テレサ

「お店の準備があるので無理です」

シルキー

「それ美味しいですか?」

フレイヤ

「やるやる、お店今日は休み?」


三者三様だ、フレイヤよお前は真面目にいつも働いてるのだろうな


まっいっか、向こうに持って行って暇な時間にやろう、俺も肌着の半分をお店用のバッグに移し替える作業がある


下の部屋でせっせと詰め替える、その間上のお店では3人で仕事してる、そんな処にテレサが 


「コーヒーと紅茶どっちがいいですか?」


「君が入れてくれるものならどちらでも良いよ」


言い慣れないセリフを吐くと


「ご主人様ってたまに面白い冗談を言うのですね、どちらになさいますか?」


「コーヒーで」


簡単に振られた、なんとかヒルダ以外に女の子との接点を持たないとと思い、練習したのだが、このようなことは俺には向いてないようだ。


作業もひと段落して、上に行くとフレイヤが暇そうにしてたので、リバーシをすることにする、感覚的な物は強いのだが覚えるのは苦手で、ルールを3回ぐらい教えてやっと理解することができた。


何回やっても俺の圧勝、まるで張り合いがない、それを見ていたシルキーが


「次は私もやっていいですか?」


と参加した、予想外にシルキーは強かった、最初の5回ぐらいは俺が勝っていたのだが、角を取るという行為を覚えてからは全く勝てなくなってしまった


俺もそんなに強い方ではないが覚えたての初心者に負けるなんて悔しい限りだ、次の獲物(勝てる相手)に声をかける


「テレサもやらない?仕事はフレイヤにやらせればいいよ、なんか見てるとさぼってばかり居るようだし」


「でもフレイヤ目当てのお客様も居るのですよ、3人の中では1番人気ありますから」


愛想の良さではフレイヤが1番のようだ、誰にでもとりえはあるものだな


「今お客様もいらっしゃいませんし、教えて頂いていいですか?やってるところ見てなかったので」


シルキーと違って真面目に仕事してたようだ、さすがテレサ、一回でルールを理解した、これ時間制限はないがテレサは一手一手が長い、待たされるのも辛いな


でもすぐに定石を見つけたようで、強くなっていった


「どうだ3人共、これ売れると思うか?帝国に持っていこうと思っているのだが」


「売れると思いますが、私達の分は置いて行ってくださいませんか?」


もちろんそのつもりだよ、毎日仕事に勉強にと頑張っている3人の骨休めになればと思っているからね


続けてトランプも教え、将棋も教えたが、将棋は好きじゃないらしい、3人で交代でリバーシをしていた。


この反応で感触を掴んだ俺はゲームの普及も成功するだろうと予感した。

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