第40話 「漆黒の45メートル」

彼は、あたしの手を引いて暗闇に沈んだ。

視界から光が消え、左手で感じる彼の脈が唯一のものになる。

ふいに彼が、手首にキスをしてきた。

闇の中で、彼の熱が入ってくるのを感じる。

この闇の中でだけは。

あたしは素直に、彼を好きでいていい。

だからあたしは、温かい湯のような闇から外へ戻りたくない。



彼はやりなれたナイトクルージングみたいに、確実に進んでいく。

あたしは必死に陰謀を巡らす。

彼を引き戻す。舌を絡める、指を伸ばす。彼は笑ってささやく。

「夜まで待てよ、シノ」

闇の出口では、輝かしい少女の微笑みが待っている。

「怖かった、パパ? シノさん?」

彼の愛情は、いつだって彼女のもの。




★★★水ぎわより一言

1/8花金 レギュレーション

必須ワード:戻る

選択ワード:脈 ナイトクルージング 湯 陰謀



はい、この状況は、45メートルの漆黒の闇を進む「善光寺お戒壇巡り」です。

https://www.zenkoji.jp/houwapost/%E7%AC%AC4%E5%9B%9E%E3%80%80%E3%81%8A%E6%88%92%E5%A3%87%E5%B7%A1%E3%82%8A/


行ってみたら、マジこわかったです。ほんとに何にも見えねえのよ。

水ぎわ、ちびるかと思っちゃいました(笑)。

 

ええと、今回は以前の花金に登場したキャラふたりを召喚。薄紫のお戒壇巡りにしてみました。


「箭内コースケのフィドルは叶わぬ恋を歌う」

https://kakuyomu.jp/works/1177354054938564170

未読の方も、既読の方も。もう一回読んで(笑)。

ヴァイオリン弾きって、ほんとにエロいから。ね、うさこちゃん?

そして、堂々と宣伝だ(笑)。



あとね、サンタが今日の140字シリーズで、次作キャラ海香ちゃんを召喚していまして。

いいなーって思ったから、こっちもマイキャラを呼んだだけです(笑)。

「第36話 「眉毛」 千歳飴」リチャード三太郎

https://kakuyomu.jp/works/1177354055156738175/episodes/1177354055569161500


お弟子さんのやることは、すぐさまマネする水ぎわ。

いいんです、そういうキャラの“ししょー”だもん(笑)。


さて。

明日の140字は、また通常営業ですよ!

毎朝8時! 雨が降ろうが雪が降ろうが、キレイ系えろ作家が小さな恋をお届けいたします! 


週末も年末年始も。毎朝、女子の地雷を踏みまくり(笑)!

水ぎわ、謝ってばかりです。

おかしいなー(笑)?



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