第263話 一万円札
1日の売上は約100万。
それを郵送されてきた仕入先からの請求書の封筒に入れ、
バッグに入れて銀行に行くのが私の仕事。
それはそれは無防備に社名を呼ばれる迄ぼへーっと待つ。
それがどうだ。
己の通帳から下ろした10万を守る為、
バッグを抱えこみすれ違う誰もが盗人の如き警戒心をもって車に急ぐ。
★☆★
同じ1万円札の束でも、
会社の1万円札の束なんて、こども銀行の1万円札の様なものだ。
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