第254話 アルコールランプ

嗚呼、情けない。

旦那様の為とはいえ、

自室でこそこそとアルコールランプを使って

薬草を煮出さなくてはならぬとは。


メイドに任せられれば良いのだが、

当の彼女達もまた、

隙あらば旦那様に媚薬を盛り、

既成事実を作る事を虎視眈々と目論んでいるのだから、

私が無毒化ポーションをこさえるしか無いのだ。



★☆★


こんな不届きなメイドでも馘にならないのは、

新しく雇っても、結局、同じだから。

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