第249話 ネギトロ軍艦 *R指定

 天子がパン王女や麺公主の宮に通う中、独寝の筈の白飯内親王は、角盥つのだらいに張った酢で体を拭いて身を浄めた後、真っ黒なとばりを下ろした御帳台みちょうだいの中で、白緑色の衿の紅梅色の唐衣を頭から被り、プンッと鼻につくえた肌の匂いを、彼女を愛撫する女孺にょじゅが流す茶色い汗と混ぜ合わせ、女同士の愉しみに耽っていた。



 ★☆★


 昔、ちょこっと考えた18禁なハーレム話。

 皇帝には、パンと麺と白飯の三人の妃がおります。


 白飯内親王(=ご飯)は、酢で身を浄めて酢飯になり、

 真っ黒な帳(=海苔)の中で、白緑色の衿(=ネギ)の紅梅色の唐衣(=トロ)を被ってネギトロ軍艦になります。

 女孺の茶色い汗は醤油です。


 でも、このネギトロ軍艦を食べる天子がいない。


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