第246話 氷砂糖と宝石箱

延暦23年西暦804年

とう明州めいしゅうぼう県に命からがら辿り着いた最澄さいちょうは、心の緩みも手伝って病を患った。現地の県令は、彼の身体をおもんばかって氷砂糖の薬箱を差し入れた。


「如何なる妙味か。姿、七宝しちほう玻璃はりの如く煌煌きらきらしく、服すほど力みなぎり、甘き事この上なし。これまさに大慈悲よりの賜物、珍品なり」

と、大いに驚嘆歓喜した。


★☆★


いや、知らんけど。


氷砂糖は、最澄様が唐から持ち帰ったそうです。


『氷砂糖』と『宝石箱』の二つの話を作ろうと思ったのですが、

(七宝は仏教用語で貴重とされる七種の宝。その内の玻璃(水晶)の如き物が入った薬箱は、宝箱として良いんじゃないかな~)

と、こじつけ、

(これで、良くね?)

と…(; ̄3 ̄)~♪


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