「私が欲しいなら結婚して」

などと言われなければ、

このような大それた近道を思いつくこともなかったろう。

その意味で其方に感謝しているが、

男子を産まぬ王妃はいらぬし、

余は新しい愛を見つけた。

其方と結婚したように、

イングランド国教会の長の余は、

誰に伺う事もなく其方と離婚ができるのだ。

★☆★

イングランド王ヘンリー８世。

最初のキャサリン王妃と離婚する為に、

カトリック教会から離脱し、

イングランド国教会を成立させた王様です。

カトリックでは離婚は認められていないので、

そこでの離婚にかかる時間を通常ルートとするならば、

自分の差配で離婚できる様になったイングランド国教会は、

近道かなぁ。と。

なんだかんだで、６人の王妃を娶り、

４回離婚しました。

しかも、離婚した王妃の内２人は、

離婚後、処刑するっていうクズっぷり。

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