第213話 武士

俺はよぉ。

旗本になりてえなんて、これっぽっちも思っちゃいなかったんだぜ。

腕っぷしを鍛えるのは嫌いじゃねえが、

学問なんざしたくもねえ。


親父が他所でこさえた三男坊だ。

たま~に吉原で遊ばせてくれりゃ、

部屋住みで充分だったのさ。


何の因果か、養子に出され、

養子先の実の娘を嫁に貰っちまった。



★☆★


そういやあ、明確に武士とはなんぞやって考えた事が無かった。

有名どころだと武将になってしまうし、

一般的な武士っていうと、幅が広すぎ。

個人別でも星の数。


(武士らしからぬ人にしよう)

と無理やり範囲を狭め、どうにか140字にまとまったので、勝海舟パパの勝小吉。

なかなか破天荒な人だ。

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