第126話 法定速度

帰路。

道路に書かれたオレンジ色の数字は40だったが、

スピードメーターは80を超えていた。


私は指示を出した助手席を気にしながら、

暗く、細く、人気も無く、対向車も無い道をひたすら走った。


自動車教習所手前の車幅のある道路の手前で、

ようやくスピードを落とした、初めての路上運転講習だった。



★☆★


これが実話かどうかは、私の口からは言いません。

ええ。言いませんとも。

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