第099話 就活 《1-097》-3⃣

 月の障りが私を急かす。早く、早く身籠れと。夜毎の折檻を受けても旦那様の子胤を頂けるのは稀。今の私は名ばかりの後妻。男子を産んでようやく真実この家の嫁になる。産まねば戻される約定。出戻れば最後、異父弟は躊躇なく私を他所へ売るでしょう。旦那様が亡くなる迄に孕まねば。それが誰の胤でも。



 ★☆★


 永久就職活動……無理がある?


 なんだかんだ3部作で作ってしまった。

 三者三様の思惑。


 子供を産んでいなくとも先代当主の未亡人は、先代当主の息子である新当主の義母として家に留まれたのだと思うのですが、彼女は旦那様から「庶出では体裁が悪いから妻にした。自分が死ぬまでに男子を産まなければ娶った意味が無いので実家に戻す約束ができている」とかなんとか聞いて、信じている。って感じでしょうかね。

 もしくは、そういう遺言書を作ってるとか、本当にそういう契約が両家の間でできているとか。(有効なのかどうかは知らないけど)


 彼女の父親と孫は『愛と知らない夜を飛びたい』に出演済み。



〖1年目:第098話 腹黒 《1-097》-2⃣〗

https://kakuyomu.jp/works/1177354055155560375/episodes/16816452218936837153

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