第097話 悩ましい 《1-097》-1⃣

 還暦も間近の父が後妻を娶ったのは、子の出来ぬ私に業を煮やし、三十四違いの弟をこさえる為であったので、おぼこくて垢抜けぬ雛臭かった花嫁は、祝言が終わるや否やとこへと引き摺っていかれた。女となった義母の切で艶めく秋波と、夜毎轟く嬌声に鋭く刺し貫かれた私。この痛みのなんと悩ましいことよ。




 ★☆★


 禁断前夜。

 語り部にも妻がいましたが、石女を理由に返したってとこですかね。

 で、これはいつの時代だ? 明治? 多分、そこら辺。

 きっと、姉妹はいて、とっくに嫁いでいるんだろう。


 寝て起きて思いついた事。

『愛と知らない夜を飛びたい』に直接は出てこないけど、ある人の出生秘話の一部にぴったりかもしれん。年齢については、変更するかもしれないけど…。



〖1年目:第098話 腹黒 《1-097》-2⃣〗

https://kakuyomu.jp/works/1177354055155560375/episodes/16816452218936837153

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