第064話 オオカミ少年 ★
学級委員の森は真面目だ。
折角の自習だというのに本当に自習している。
雑談する俺達の声が煩いのか、
「大上が来るぞ」
と、生活指導の名を口にする。
俺達が静かになると、森は又、自習を続ける。
3度目の「大上が来るぞ」
俺達がしら~っと喋っていると
「全員! 校庭3周!」
と大上が怒鳴り、森も走った。
★☆★
「僕はちゃんと自習してました」
と言い訳もせず、皆と一緒に真面目に走る森くん。
だから、嫌われてはいない。
さて、『狼少年』には、狼に育てられた少年の話もあった。
この場合、生活指導の大上先生に育てられた少年の話になるのか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます