遺書 下書き

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遺書とは、自殺者や死を覚悟した人が死後に残す手紙である。

私は死にたいが、死ぬ勇気は無い。

そんな奴が遺書を書くのはおこがましい。

そう思ったので、生きている人に不快を与えないよう、題名を次のようにした。

「遺書 下書き」

何度も死のうとしました。

線路に落ちる。海で溺れる。高いところから飛び降りる。首を吊る。車に轢かれる。

でも、全てが想像に終わりました。

死ねませんでした。所詮、私はその程度の人間だったって訳です。

「生きるしかない」

私にとってこの言葉は希望ではなく絶望でした。生きることも死ぬことも望まなかった人は、生きることを強要されるのです。