097作目 純文学を書きたいだけの奴は大体嘘つき。/百百百百

純文学を書きたいだけの奴は大体嘘つき。

作者 百百百百


ありふれた幸せから逃げ惑う

★★★ Excellent!!! 詩一


これは純文学ディスではありません。

中には共感が詰まっていました。

web小説を書き始めて、いや、それよりも以前に考えたことがあることかも知れない思考の数々が、つらつらと綴られておりました。

創作家の内側を抉るような内容に、真っ向からぶつかっていく文章でした。


創作家はどこかぶっ飛んだ私生活を送っているような印象を持っていたりする。でも実際創作家は全員が全員特別じゃあないし、どっちかって言うと普通の人が多いんじゃあないかなと思う。でも特別でありたいと希う。平凡であることがまるで邪悪そのものであるかのようにありふれた幸せから逃げ惑う。汗かき回って辿り着いた路地裏で振り返った昨日はそれでもやっぱり平凡で。身を削って書くものほど自分の薄っぺらさが露呈するだけで。特別でもなんでもないものに価値などなくて読者なんかいないのが当たり前で。目を背けて逃げてもやはりその先で書いていて。


でも、もしかしたらだけど、自分の平凡が誰かの明日を繋ぐ一助になるかも知れない。そういうものの繋がりの先に、きっと誰かの明日はあるし、自分の明日もあるんじゃあないかな。


そんな風に感じました。


【作品URL】https://kakuyomu.jp/works/1177354055325529904

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る