006作目 象牙の櫛の付喪神/戸谷真子

象牙の櫛の付喪神

作者 戸谷真子


冬を越えて、ほころぶ。

★★★ Excellent!!! 詩一


主人公=伊織さんの祖母である静さんのお葬式。

そこに不意に現れた綺麗な少年風の付喪神の願い。

それは静さんと共に葬られること。

しかし伊織さんは目の前の、生まれたばかりの生命にそんなことは出来ないと、付喪神の要求を拒否してしまう。

そこから伊織さんの悩みが生まれて……。


静さんの櫛が付喪神として体を与えられたのはなぜなのか。

伊織さんの疑問は、そのまま私が日頃抱いている疑問に結びつきました。

そしてこの作品には答えが書かれていました。

心が洗われ、軽くなりました。


読み終わったあと、無意識に自分の身の回りや風景に思いを馳せてしまうような、人生の明度を上げてくれる小説でした。


【作品URL】https://kakuyomu.jp/works/1177354055074890878

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る