私次第

どすこい恍惚の檻

私死体


さてさて宵闇病みつきの痛みに

ボロボロ右足腐り炙れ一人

そろそろガタが来るな待ち焦がれたガタが

天仰ぎ漕ぎ出すも

カラカラ三途の川


船造れ

ヨーソロー

絶え間なく

ヨーソロー

船の死骸

虫がいい話などない

どうせならこの身五臓六腑全部売るから

好きに殺せよ逃げちゃつまんねぇよ、おい。


全く仕方がない話だけど

私は悪くない

何も無い暗い世界

差異は努力でつけんのがセオリーでしょ

死体として生きる私にゃ無理


面壊し

タコ足配線に水かけて

でん、でん、でん、感電暗転


さあさお水を頂戴なー

流れる血も無知も洗い流せ

さあさ電気を頂戴なー

眩む視界照らせ

(光が点滅するかのように演奏も切り切りやる)

(巻き戻し)


[やはりまだ続く地獄]

何処でも目を閉じ赤信号

終わった世界はとうに真っ暗さ

何処でも目を閉じ赤信号

止まった世界は前より平和か

何処でも目を閉じ赤信号

そろそろ焦燥感が限界よ

(焦りを煽る)


どれだけ焦ろうが自分は他人だと

思えた時はまだ幸せだったな

この鼓動がよく響く夜

腐った死体もまだ役目があるのか

首にかかる手と手を合わせて

霧がかる夜に貴方に出逢った

切れ味の悪い包丁がおすすめよ

貴方は首を振る

優しく口付けて

さよなら地獄またきて天国

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