心の鉛
白咲夢彩
第1話
私は今日もこの薄暗い自分の部屋にこもっている。鉛から生えた鎖が私を縛り外へ出してはくれない。
不登校がなんだ、心の病がなんだ。そんなもの認めるものか。外に出たらみんな私を敵視するんだ。おかしいと笑うんだ。外になんか出るものか。
なんにもなんにもしたくないのだ。
ただ布団にくるまって無にしかなれないのだ。
私はここにいると決めたのだ。
もう、怖い外へは出ないと決めたのだ。
人は皆、私を苦しめる敵なのだ。
気持ち悪いと生きるなと笑うのだ。
べったりぶくぶくと心に鉛は覆いかぶさり絞めるのだ。
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