イタコのお姉さん2
「私の死んだ彼氏、
強い未練を感じる声。
「人間ですか?」
「人間です」
霊香は頷くと彼女の切なる想いに応えるため儀式を始めた。
「悲しませちまってゴメンな」
「隼人君…なの?」
すると霊香は優しい瞳で依頼主を壁ドンした。
「涙を拭けよ。天国でまた会えるさ」
「だったら、私も天国に行く!」
霊香は依頼主のあごをくいっと持ち上げた。
「待ってるぜ」
優しい接吻。
降霊術が終わっても依頼主は泣き続けていた。
「ありがとうございました」
霊香は少し心配になって、立ち去る依頼主の腕を掴んだ。
「あの、自殺なんて考えてませんよね?」
「大丈夫ですよ」
依頼主は乙女ゲームのパッケージを見せた。
「これが私の見たかったエンディングだったんです!」
ズコーっと霊香はずっ転んだ。
「実在する人間でお願いします!」
霊香の多難な日々は続く!
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