イタコのお姉さん2

仙道霊香せんどうれいかの元に17歳の女子高生が依頼に来た。

「私の死んだ彼氏、隼人はやと君に会いたいんです」

強い未練を感じる声。

「人間ですか?」

「人間です」

霊香は頷くと彼女の切なる想いに応えるため儀式を始めた。

「悲しませちまってゴメンな」

「隼人君…なの?」

すると霊香は優しい瞳で依頼主を壁ドンした。

「涙を拭けよ。天国でまた会えるさ」

「だったら、私も天国に行く!」

霊香は依頼主のあごをくいっと持ち上げた。

「待ってるぜ」

優しい接吻。

降霊術が終わっても依頼主は泣き続けていた。

「ありがとうございました」

霊香は少し心配になって、立ち去る依頼主の腕を掴んだ。

「あの、自殺なんて考えてませんよね?」

「大丈夫ですよ」

依頼主は乙女ゲームのパッケージを見せた。

「これが私の見たかったエンディングだったんです!」

ズコーっと霊香はずっ転んだ。

「実在する人間でお願いします!」

霊香の多難な日々は続く!

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