第3話 wifi
「え?ない?あるよ?ほら」
私はヨーコに聞き返す。
そして私のスマホを見せる。
確かに出ている。
「え、出てこないわね、URLに隙間入っちゃってるとかかな、もう一回送って」
ヨーコはそういった。
そう、ちゃんとURLを送ったつもりでも、改行などにまぎれて、スペースが混ざってしまうことがあって、正しくURLが送れないことがある。
「オッケー」
私はそう言って、もう一度ブラウザからそのURLを直接コピーした。
そして、ヨーコに送った。
「やっぱり出てこないわね」
ヨーコはそのリンクをすぐクリックして確認した。
そして、アクセスはしているものの、なにも表示されないということを私に告げた。
「うちのwifiから繋ぐとダメなのかしら」
ヨーコは別の可能性を提示した。
彼女はぷろぐらみんぐ?をするのででばっぐが得意?ということをたまに言っていた。でばっぐというのはプログラムが正しく動いているかを確認するために、細かく状態を分けて確認することみたいだった。
「あ、そういうのがあるの?」
私が聞き返す。
つまりはwifiではつながらないけど、ケータイの電波ではつながるということがあるらしい。
私はその両方の電波がどこから来ているのかは知らない。
「ほとんどないと思うけどね、ケータイの電波に切り替えてみる」
ヨーコはそう言って、スマホを操作した。
ほとんどないことらしかった。
ワタシ的には両方同じなんじゃないの?と思ってしまうけれども違うことらしかった。
「やっぱりダメね」
ヨーコは確認して言う。
彼女の家のwifiでも、ケータイの電波でも、そのURLをアクセスした場合たどり着けないみたいだった。
「逆にハルがうちのwifiにつないでみて」
ヨーコは更に提案する。
今度は私のスマホをヨーコ家のwifiにつないで確認するという方法が提案された。
「オッケー!」
私はそう言って、彼女の家のwifiにつないだ。
何度もつないだことがあったのでパスワードは必要なかった。
そして、もう一度そのURLにアクセスする。
「つながった」
私は確認した。
私のスマホからなら、スマホの電波でもwifiの電波でもつながるということがわかってきた。
「なるほどね」
名探偵ヨーコは意味ありげにつぶやいた。
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