第6話 友人は悪役令嬢



 高飛車でツンデレな所があるが、優しく想いやりのある知人。

 誤解されやすいのが欠点だが、彼女がいなかったら私は最後まで残れなかっただろう。


 故郷にいた頃からの私の友人である。


 しかし実は、彼女こそが悪役令嬢カチュアなのだ。


 彼女は、平民だった私と違ってそれなりの家のご令嬢だった。


 厳しい英才教育を受けて育ってきたので、甘ったれた事を抜かす人間を見てると、ついきつい事を言ってしまうらしい。


 ゲームではその言動のせいで、攻略対象達に誤解されてしまう。


 けれど、私が前世の記憶を思い出したからには、そうはいかない。


 私は彼女の立場が悪くならないようにフォローした。


 後は、憎き攻略対象共をクビにするために動きださなければ。


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