第49話 剣王と聖剣使い
一方、魔力適正陣営 剣心の塔では
(ライカ) 「後はシスティーナとカイトくんだけか。なぜ、こんなにも急に破綻してしまったのだ。賢王はなにを考えて…」
(クリス) 「剣王、今回の発端はやはり、聖剣第1項が抜かれた事が原因なのでしょうか。」
(ライカ) 「分からない。ただ要因のひとつではあるだろうね。クリスは知らないだろうが、元々魔法適正陣営の方が権力が強く、魔力適正者や魔力を持たないものの差別が凄かったんだよ。それを2つに分裂して中立都市を作り少しでも繁栄させようとさせたのが前の聖剣第1項所持者だったらしい。俺も本でしか読んた事がないからわからないのだけど。」
(クリス) 「なら、その情報をあちらが知っているのであれば。」
(ライカ) 「戦争の引き金には十分な理由になるね。」
(ギャバン) 「剣王、すまない。カイトの行方がまだわからない。」
(システィーナ) 「私も皆さんを集めてから探したのですが…」
(ライカ 心) 「もしや、あちら側に捕らえられたということも…いやあの子ならそんなことは無いはずだ。」
(ライカ) 「いずれ、カイトくんとも合流出来るはずだ。皆、聞いてくれ。」
剣王ライカがそういうと、聖剣使い5名がひざまづいた。
(ライカ) 「今回は急にこんな事が起きてしまったが聖騎士の誇りにかけてこの戦争を終わらし、安定した世界にします。いいですね。」
(聖剣使い 5名) 「はい!」
(ライカ) 「あちらは最高戦力できます。ですが私たちは私たちのみで戦います。分かりましたね。」
(ヴォルト) 「剣王様。さすがに私たちだけでは不利なのでは。」
(ライカ) 「そんな事は分かっている。しかし普通の魔力適正者や一般市民を巻き込む訳にはいかない。そうなれば人を殺したも同然だ。無理な戦いというのは分かってる。だからこそ俺を信じて戦って欲しい。頼む。」
(ヴォルト) 「了解したぜ。やっぱりあなたが王だ。」
(キャレト) 「剣王様はすごいね。私達もそれなりに頑張らないと。」
(ライカ) 「それでは出陣する、聖剣使いに選ばれた時に渡した服に着替えてくれ。」
(聖剣使い 5名) 「はい!」
そういうと一斉に着替えが終わった。システィーナが気を利かして魔法を使いすぐに着衣が出来たのだ。
服装は白い隊服に白いマント黒のベルトに腰や背中に剣をしまえるものとなっている。
この格好は昔からこの作り方でシスティーナがそれに魔法演算を加えて耐久力を上げている。
(ライカ 心) 「カイトくんにはこれを渡せなかった。1週間後に渡そうと思っていたのに。どうか無事であってくれ。」
一方、その頃アルカナの地下では…
(カイト) 「なんだここ。薄気味悪いのと悪寒がはしるのは一体なんなんだ。」
シャドウに言われたように地下通路に来ていた。ここは本当にアルカナなのかと思う程の大きさで、広い。しかし、安易に見つけることは難しくここでの魔力探知は相当な技量が無ければ難しいほどのジャミングが入っている。
(カイト) 「シャドウが地下通路を抜けた先にって言っていたんだけど本当に合っているのか。」
カイトがそう言っていると、急に松明などがなくなり、視界が真っ暗になった。
そして、その奥に進むと扉があったのだ。この扉をおすと、
協会のような感じになっていて、その真ん中には異質は魔力を感じた。
刺さっていたのだ。剣が。
(カイト) 「なんだあれ。あまりにも不気味な魔力だな。」そういって眼帯を外して鑑定を試みようとすると…
(???) 「次のマスターはあなたなのね。もう、壊れないでね。」
そう、聞こえると刺さっている剣が闇を放出した。そして、その闇はすごい風になりカイトを襲ったが、なんとか剣まで足を運び剣を抜いた。
(シャドウ) 「お疲れ様です。王。ずっと無反応だった、魔剣(壱)リベリオンが息を吹き返し、貴方様のものとなりました。」
急に影から仮面をしたシャドウが現われた。
次に続く。
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