第40話 連鎖

(カイト) 「ライカさん、大丈夫ですか!!!」

(ライカ) 「いてて、大丈夫だよ。なんとかね。それより、凄まじい力だったね。僕もいちばん強い技で勝負したつもりだったんだけど、まったく歯が立たなかったよ。」


ライカは自分がやられた事ではなく、自分より強いものを知ったという興奮で笑っていた。


(ギャバン) 「おいおい、大丈夫か。とてつもない光だったから何が起きたか見えなかったぞ。」

(ライカ) 「ギャバン、カイトくんはとてつもない力だ。この力を魔法適正にでも知られてしまえば、かならず戦争が起きてしまう。そうなるのを防ぐために聖剣第1項が抜かれたということは伏せておくようにしといてくれ。」

(ギャバン) 「それはわかったが、さっきのは??」

(クリス) 「本当ですよ!さっきの強大な光は一体?」

(ライカ) 「カイトくんの術だよ。聖属性…いや、彼の力は魔族に有効打のある聖魔属性の力だ。魔法適正の賢星でも止められる力だ。」

(ギャバン) 「そんな、まさか…」

(カイト) 「な、なんの話をしているのですか?皆さん?」


カイトはエクスと念話をしていたため3人の会話を聞きそびれてしまった。


(ライカ) 「君の力がとても強いということだよ。そして、史上最年少で聖剣使い…聖騎士になったんだ。誇りたまえ。」

(カイト) 「はぁ。ありがとうございます。」


晴れてカイトは聖騎士第1項となった。


聖騎士の皆さんが集まるのは1週間後。しかし、聖剣をバレないように生活するには大変な環境だった。なぜなら、永劫学園の学生だからだ。



(魔法適正陣営偵察部隊) 「賢王にお伝えしなければ。聖剣第1項が抜かれた事実を。」


魔力適正陣営は魔法が著しく使えないため、魔法防壁をはることができていない。そのため、隠密をもっている魔法適正陣営に監視のような部隊がつけられていた。


(???) 「あなたたちはここで何をしているのですか??」

(魔法適正陣営偵察部隊①) 「き、貴様は…聖騎士第5項システィーナ・リブル。」

(システィーナ) 「あら、ご存知でしたのね。魔法適正陣営偵察部隊さん。隠密をするのであればもう少し練習した方がよろしいのでは?聖剣アマミカミ彼の者を照らしなさい。リフレクトライトニング。」


聖剣第5項アマミカミ所持のシスティーナ・リブルはカイトが入るまでは唯一の魔法適正者でその力は賢星にも匹敵するという。


(システィーナ) 「任務から帰って来たと思ったら、敵さんはいるし、剣王の所からはすごい魔力を感じるし。なんでしょうか…行ってみましょう。このモノを連れて。」


(魔法適正陣営偵察部隊②) 「な、なんなんだ。あいつのためにも早く報告しなければ…」

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