第6話 2つの刀 二刀流派(2)

じーちゃんは深刻そうな顔で喋った。


(宗一郎) 「あの2つの刀はお前を拾ったときにおいてあった刀なんじゃ。山奥の大きい木で拾った話は前にも話したんじゃが、覚えておるか?」

(海斗) 「それは覚えてるよ。今でも師匠の事はすごい感謝してる。拾われてなかったら今ここに俺はいないと思うし...。」

(宗一郎) 「そうじゃな。しかしな、あの2つの刀は儂には持てんかったんじゃ。あまりに重すぎての。だが、海斗の傍で、そして気の桶にくっつけると軽くなったんじゃよ。初めての現象に儂も驚いた。そして心に問いかけられたんじゃ。[今だけ持たしてやる。]と言われてな。それからずっと倉庫においておいたんじゃ。」

(海斗) 「そんなことがあったんだ。でも、なんで持てなかったのかが不思議。」

(宗一郎) 「そして、文献や本を見て調べてみたんじゃ。そしたら、全ての武器には意志がある。と記された本があったんじゃよ。それを全部みて答えがでた。刀との契約。武器との意思疎通。これはハイヒューマンの特性と。」

(海斗) 「でも、なんで赤子の俺が契約なんてしてるんだ?普通に考えておかしいことだと思うんだよね。」

(宗一郎) 「それについては儂も分からんかった。でも、今日、成人の儀を行いそして、倉庫が光り刀は覚醒したんじゃと思う。あれを渡すのはあと1年経ってからと思っていたんだが...。」

(海斗) 「大丈夫だよ!師匠!あの二人とは喋ったし、なんとなく扱えそうな気もするんだ!だから、安心して!明日から修行よろしくね!俺、寝るわ、お休み師匠!」


(宗一郎) 「おお、お休み。」

(宗一郎 心) やはり刀に意思があったのか。でもなぜ海斗なんじゃ。やはり、父と母が関係しておるのか。これは悩まされるの。


深夜におきた出来事が海斗の運命を少しずつ変えていく。そして、歯車は動き出したのだ。


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