第16話 12月17日

 ディキランド。

 その街は水の都というように街の中を水路が流れている。一見まるで湖の上に浮かぶ都のように思えるが、その下は岩盤までつづく杭が打たれている。だから強度は高い。

 建物としては優れている。そんな家屋が何十軒も乱立しているのだ。

「この街にスキアが侵入したらしいですよ。ジョンソンさん」

「そうか。だが奴らは泳げないと聞く。どうやってこの町で生きているのだろうか」

「それは分からないけど。わたしたちの目的はそれですよね?」

「ああ。奴らを根絶するのが俺の使命だ。また剣をふるうしかない」

「……ジョンソンさんはなんでこの作戦に参加したのですか?」

「それはどうでもいいだろ」

 嘆くように俺は吐き捨てる。

「すいません。余計なことを聞いてしまいましたね」

「…………いやすまない。熱くなった。ちょっと休ませてくれ」

「分かりました。では明朝にでも」

「ああ。分かっている。明朝にはここを出立する」

 話がまとまると、俺とアリスは別々の部屋に向かう。

「あー。ええと」

「何かあったのですか?」

「これを……」

 俺は小さな木箱に収められた箱を差し出す。

「これをわたしに?」

「ああ。そういったのは嫌いかと思ったんだが、でもつけていてほしい」

「開けていいのかしら?」

「ああ。もちろんだ」

 丁寧に木箱をあけるアリス。そこにはサファイアが埋め込まれたネックレスが入っていた。

「わあ。きれー」

「それには魔力耐性が付いている。いざというときに肩代わりしてくれるだろう」

「うーん。そう言われるとちょっと残念です」

「そうか?」

「気がついていないのがさらにマイナスポイントです」

 なにがなんだか分からないが、アイスポイントが減っているようだ。

「スキアは夜活動するのですよね?」

「ああ。夜までは待機だな」

「そうですね……」

 今晩にもスキアを討伐するしかないようだ。それまでは休息だ。

 思い思いの時間を過ごすのだろう。


※※※


 ファンタジーの続きを書いて見ました。

 しかし、ファンタジーのアイデアが若干降りてこないですね。

 代わりにSFロボットものと、ラブコメのアイデアなら湧いてでるのですが。

 アイデアが湧いてくるので、ありがたいことではありますね。

 アイデアをメモしているのですが、その文字数が1600字くらいあるのです。

 これを全部集めると……大変なことになりそうです。


 新人賞用のラブコメの「〝さようなら〟で終わり〝さようなら〟で始まる恋。 ~一冊のノートから始めよう~」を書いているのですが、ちょっと止まってます。どうしたら次の書きたい場所とつながるかが、思いつかないのです。

 まあ、ゆっくりと考えていきますか。すでに四分の一を書き終えてますからね。この調子だと、あと8日でできあがります。年末までに完結させて新人賞に応募したいと思います。

 可能ならもう一作品でも書いておきたいものですね。


 ではでは。

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