第9話 12月10日

 色々と書いてしまってからなのですが、残酷描写と暴力描写に一応、追加してみました。またついでに性描写も追加しておきました。


※※※


 昼下がりの日曜。

 ぼーっとして春風を身体に受ける。

 暖かな日差しに身を任せ、のんびりとした雰囲気に、僕は身を任せる。

「お茶が沸きましたよ」

「ありがとう」

 うふふ、と笑い隣に座る老婆。

 緑茶と一緒に盆に置かれたせんべいに手を伸ばす。

 ボリボリと健康的な歯で、せんべいの食感を楽しむ。塩っ気の効いた味付けも絶品だ。

 ホーホケキョと庭にいたウグイスが鳴く。耳に心地よい声音だ。

 のんびりとしたこの空気は僕の心を穏やかにさせてくれる。

 ありがたい。自分は幸せなのだ。

 おもむろにお茶をすすり、隣の老婆に語る。

「ありがとう。こんな素敵な時間をくれて」

 数十年間連れ添った妻にそう微笑む。


※※※


 私が小学校の頃の夢を描いてみました。

 ……いや、先を見据えすぎた子どもでしたね(笑)。

 今では小説家を目指していますが、子どもの頃の方が安定を求めている気がします(笑)。

 ちなみに隣に妻がいる設定になっていますが、実際にはいなくてもいいと思っていたくらいです。

 どれだけ欲がない子どもだったのやら。

 庭を見わたしながらせんべいでも食べているだけ、が夢でしたからね。職業とかじゃないという(笑)。

 おじいちゃんになるのを見越しての、夢でしたからね。

 いつかこうなるといいですね(仕事から目をそらしながら)。

 なんでもないことが幸せだったりするんですよね……。

 今は幸せなのか、分かりませんが、小さな幸せを見つけては消えていっている気がします。


 今日はこの辺りで。

 ではでは。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る