第576話 ペルセポネーは千歳?

ハーデースが拗ねている。それはもう全力で。全力言うても首でやけどな!


うん?

誰かなんか言った?しかも微妙にエセ関▼弁?


まあいいでしょう。


ハーデースは頭の中は子供だねきっと。


あ、身体は大人だけど、今のハーデースは首だけだから子供?

あんな顔した子供がいたら、しかもそれが自分の子供だったら・・・・泣いていい?


「お母さま、どうですか?」


ここらは分かりませんが、えっと娘さんの股間をガン見しているの?


「濃いわね。濃厚な味。」


「まあ、流石はお母さま。よくわかりますね?」


「伊達に千年生きていないからね!トーヴェよ、お前もこの母の血が流れているのだ!精子の味で雄の優劣がそのうち分かるはずさ。」


「ええ、順平さまの精子は優秀ですわ!」


・・・・何の話をしているの?


「死ね!今すぐ死ね!」


首ハーデースがそんな事を言っていますが、いいのでしょうか?貴方の身体が死にかけてますよ?


「いいんですか?一生首だけで今後過ごすのですか?」

「あ?何言ってやがる?」


僕はハーデースの身体を見ました。

ハーデースも。


「ちょっ!おい!俺様の身体で何してやがる!」


見るとペルセポネーと娘さん、ええとトーヴェがハーデースの身体を弄りまわして、あ!ズボンを脱がしています!これ以上は危険!


僕はハーデースの頭を掴み、身体めがけて投擲します。

おお!久ぶりの投擲スキルですが、いい仕事をしてます。


見事ハーデースは身体と頭がくっつき、起き上がります。


「あ、あれ?くっついたが何か変だぞ。」


くっついたはいいのですが、どうやら向きが逆だったようです。

まあそこまで面倒は見れません・・・・ごめんなさい。投擲スキルはあくまで投擲。

見事命中したのでよしとしましょうよ。


「んなわけあるか!」


器用にこちらにやってきます。


流石は冥府の王。これぐらいでは・・・・こけてます。


「くそ!動きにくい!」


で、あっという間に背後から追ってきた奥様に捕獲されています。

そして何か耳打ちをしているようです。


暫く固まるハーデース。


あ、起き上がった!で、自ら首をもいで、元に戻しています。

ちょっと信じられない光景です。

あ、ちょっとどころではありませんね。


「トーヴェよ、俺達はお前に何もしてやれなかった。しかもお前が何かしらの精神支配を食らっている事すら気づけないというどうしようもない親だ。だからという訳ではないが、今後どうするかは自分で決めろ。もしどうしたらいいか分からなければ俺達の所に戻ってくるのもいいだろう。お前は俺達が知らない間に大人になったが、俺は思えばあの時から何一つ変われていなかったようだ。だからという訳ではないがトーヴェよ、お前は自分が信じた道を行くがいい。迷ったらいつでも来なさい。その時はどうすべきか親として道を示そう。」


うわ、カッコいいい事言っているけど、なんかおかしい。


【本当だな?そんな事を言われたらもう1週間ぐらいヤリまくるぞ?】

【1週間?そんなのでは私が満足できないわねえ。】


最後に立派な事を言って、ハーデースとペルセポネーは帰っていった。

だが2人とも変に顔がニシャっているのがちょっと残念なのですが。

特にペルセポネーのお顔の変化は残念としか言いようがありません。

結局ペルセポネーがハーデースに何を言ったのかは分かりませんが、きっとナニなんでしょうね?


結局娘さん、トーヴェだけが残りましたが、あれ?結局あの2人は何しに来たのでしょうか?

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