第513話 用水路とは

そう言えば順平は、この用水路を使っての台船での荷運び及び人員の輸送、領地でしか見ていなかったので、他の領地がどれほどの制度で用水路の運用をしているのかこの際しっかり見ておこう・・・・

そう順平は考え、今乗っている台船・・・・これは規格を定めているので、ほぼ同じ大きさになっているようで、特に問題はなさそう。

特に幅が違えば用水路を使用する時に影響が出るので、用水路、台船共に同じしておかないといけません。


それが王都では問題ないようで、このまま地方に向かっても維持されているかどうか。

もし違えば問題になります。


この台船、他の領地へと行き来する可能性が大いにあるので、もし違いがあったりしたら問題になります。


そして今回、妻の同行は基本魔王と対峙しても問題ないと思われる能力持ちのみ。


オイヴィを中心とし戦闘ができる妻。



日本からの召喚組は全員高レベルなうえに大量のスキル持ち。

魔王と対峙した時もしっかりと自身を守る事が出来ていた。

そして召喚組の妻の侍女だった妻達。


彼女らも友郁達にスキルを複製してもらったり、教えてもらったりで多数のスキル持ち。そしてダンジョンでのレベリングも行っており、オイヴィほどではないが下手なS級冒険者に引けを取らない実力者。


それにロンドロッグの皇女様一行を乗せ、現在ヘイマンス領の手前まで移動を行っている。


因みに今回、唯一の非戦闘職の妻・ヘルトラウダが同行している。


侍女が守るようで、今回交渉があったり、用水路での運航に際して彼女に全てを任す事になっている。



「任せて下さい。実際用水路での運用は、ある程度問題点も出尽くし、ほぼすべて対策が終わっていますから、運行上のトラブルは起きないと思いますわ。ただ、何があるのかわからないのが世の常ですので、その折は私がしっかり対応いたします。」



頼もしいヘルトラウダなんだけど、こういった事に関し、無理な意見も多く出て、その最たるのがこの用水路の幅をもっと広く出来ないのか?というもの。


いやそういうあんたがもっと前にやっとけばよかったんじゃない?と突っ込みたくなるけれど、これはもはやどうにもならない。

合わせて台船の幅が狭いとかいう輩も多数。


じゃああんたが改良してくれよ、と思うけど、対案を考えず、解決できない事を一方的に行ってくる輩は何処の世界にもいるもんだなと常々順平などは思う。


何せ用水路の大きさは最初から決まっていて、その幅に合わせた台船なのだから、幅を変更するとか論外。

この幅で運行する事が前提の台船なんだから。

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