第503話 オイヴィから改めてロンドロッグでの召喚の事の顛末を聞いた順平は

国外・・・・グビッシュ王国で章と合流したピートロネラ皇女・・・・この時すでに元皇女は、この後奴隷商人・・・・これも元・・・・ケルネールス・バイエンスと言う人物と、それに従う4人のエルフの女性の奴隷・・・・バイエンスと言う人物が国外に向かう時、自分の店の奴隷を4人連れていったそうだが・・・・


慣れない異国での逃亡生活と、こちらの常識がまるで分らない章との生活。


幸いにして奴隷のエルフがピートロネラ皇女の世話をしてくれたそうで、その後は章の成長と、国の再興を目指し地道に活動していたのだとか。


そしてあの神聖騎士の生き残りの兄妹と合流し、またオイヴィとも再会。


で、今現在何故ここに居るのかと言えば、魔王の動きを追っていたのだとか。


魔王が健在のうちはロンドロッグの再建は不可能。

なので魔王を章の力で仕留めるべく、行方を追っていたのだとか。


そんな折この男性の集団を見かけ、どうやら魔王に精神的な支配を受けている事を突き止め、解呪しつつこの地にオイヴィの勧めもあってやってきたのだとか。


「オイヴィ色々すまないね。」


オイヴィは色々分かってここにやってきたみたいだ。しかもオイヴィもロンドロッグの再建に対しては何かしら想いがあるだろうし。


「きっとこうしたほうがいいと感じたのだ。それに順平殿ならどうにかしてくれるだろうと。あとはあの章と言う人物、皇女様の手に余るのでここに連れてきたのだ。」


あれ?どう見てもバイエンスと言う人物がいないし、エルフの女性の奴隷の姿が見当たらないようなんだけど、もしかしてもう今は一緒に行動していなかった?


「さっきの話に出てきた奴隷商人とその奴隷って今来てるのかい?」


どう見てもいないので聞いてみる。


「後から来る。この人数での移動だからな。物資の調達を任せているようだ。奴隷商人と言っても商人だからな。そういった事はお手の物のようだ。それに彼はもう奴隷商人ではないと言っている。そもそも親の後を継いだだけで、本人は別の道を歩みたかったようで、章殿と行動を共にする事で別の道を歩んだのだろう。」


よくわからないけど、その元奴隷商人は、どうやって章君でいいのかな?彼と出会い行動を共にしたんだろう。


「しかし皇女様と章君だけで行動してたのかい?」


「私がいたからな。収納かばんも持っているから物資は私が預かっている。それにもうすぐ合流できるのではないか?」


順平とオイヴィがひっそり話をしていると、一層騒がしくなり、振り返ると成程、そこには騒いでいる章君と、見慣れない紳士が。そしてその後ろには4名の・・・・エルフだよな?人形みたいな女性が4名控えている。


「彼はバイエンス氏、そして4名の妻達だ。」


・・・・自分の店の商品を持ち出し、手を出したの?

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