第500話 久しぶりのオイヴィ

順平はゲートで難民の様子を確認し、無事家族が再会できた喜びを見届けた後、順番待ちの所に戻る。


暫く炊き出しを確認していると、オイヴィがやってくるのが見えます。しかもフェンリルの背に乗って。


【気配が消えたので戸惑った。】


フェンリルの念話。それならそうと最初から教えてくれたらこの場に留まっていたのに。

順平はそう思ったがフェンリルに対しては、

【すまないね、まさかこのタイミングで現れるとは思ってなくてね。】


【ふん!其方の番が何か言いたそうにしておる。さっさとまぐわってしまえ!】


いやまぐわうって・・・・


やがて目の前にやってきたフェンリルとオイヴィ。


何でこのタイミングで戻ってきたのかなあ?


「順平殿、久しいな。」


相変わらずのオイヴィ。綺麗だなあ。


「おかえり。」


「うむ、帰った。」


思わずオイヴィを抱きしめてしまいます。


結構長い時間いなかったオイヴィ。


「い、いきなりどうしたのだ?」


・・・・この時僕はどうかしてたんです。

ゲートを用意し、オイヴィを抱きかかえ、2人してゲートに入り、自身の隠れ家的?な場所に出ます。

そしてすかさずゲートを仕舞い、奥の部屋にオイヴィと共に入ります。


「い、いきなりとか・・・・旅で汚れているのだ、風呂ぐらい・・・むう」


もう我慢が出来ません。オイヴィのおしゃべりを物理的にふさぎ、そのままオイヴィの装備を全て取り払い、そのまま風呂場に直行し、オイヴィをくまなく洗ってあげる僕。


そしてその後は・・・・


・・・・

・・・

・・


どうしてオイヴィはあんなに元気なのか?鍛え方が違う?

僕から誘ったというのにあえなく撃沈。

流石は性騎士。いや聖騎士。

間違ってもオイヴィの前でそんな事は言えない・・・・


「そうだ!そろそろ追いつくと思うので戻りたいのだが。」


何が?何かを連れていた?


「そうだ、ごめんよオイヴィ。君の戻った理由を聞かなかった。まずは戻ろう。」


ゲートを取り出し、戻ります。



すると、20代と思われる日本人?

が何やらまくし立てているのが確認でき、そのお相手はやはり20代に見えるオイヴィと似た雰囲気?同郷かな?オイヴィも恐ろしいほどの美女だが、目の前のその女性も雰囲気が違うが・・・・オイヴィは凛としたたたずまいの美女だが、その女性は気品あふれる美女と言った感じでオイヴィと甲乙つけがたい。


何を言っているんだろう。


「あ、オイヴィお帰りなさい。到着したはいいのですが、貴女がいなくて困惑していましたのよ?」


「申し訳ございません皇女様。」


・・・・皇女様?じゃあこの女性がピートロネラ皇女?

じゃあその横でまくし立てていた男性は勇者召喚でこちらにやってきた青年?


「なんだよ?オイヴィに言われてやってきたって言うのに何で誰もいないんだよ!」


名前なんだっけ?


章 努しょう つとむだ。」


オイヴィが教えてくれます。


ええと2人は何しにここへ?ロンドロッグだよな?

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