第450話 種族が違いすぎると子が得られない?
そう言えば先ほどは思わずスルーしましたが、このクマの獣人とネコの獣人のエレケの間には子がなさない?
さっき種族が違いすぎとかなんとか言ってたけど。
「ねえエレケ、さっき気になった事言ってたから確認したいんだけど、エレケってネコの獣人だよね?」
「見てわかんねえのか?どう見てもネコだろ?」
うん、エレケはどう見てもネコの獣人。
「で、今目の前にいるのって熊の獣人なんだよね?」
「御覧の通りさ。やたらでけえだろ!」
確かにでかいし、男と女の差もあるかもだけど、体格の差が激しいね。
「で、種族が違いすぎると子が得られないのってどういう事?」
「見ての通り、体格差がありすぎて、ネコと熊では無理だ。ネコと犬は可能だが、相性が悪くてな。クマと犬の場合、犬の体格によるな。」
つまり似た体格じゃないと厳しい?
エレケは細いし小柄だからなあ。
そんな事を思っていると、どうやら獣人の宴会?が終わりに近づいたようで、もう殆ど食べ物が残っていない状態。
肉がないと思ったら、トロルの肉を焼き始めてます。トロルって食べられるんだ・・・・
「おう領主様!あんたの力も見せてくれよ!」
レクスってさっきトロルを殴って仕留めてた獣人がそんな言を言ってきますが、
「あほいえ!何で領主が部下ですらないてめえに力を見せないかんのだ!」
エレケが怒ってる。
「だってよ!今後ご主人様になろうってやつの力、知っておきてえじゃねえか!」
いやあ、男の、しかもいかつい獣人にご主人様って言われてもね・・・・
「機会があったら見せてあげるよ。」
「おお!話の分かる領主様だぜ!」
「ああそれより、このダンジョンの事を誰から聞いたんだい?」
「あ?誰って・・・・誰だっけ?」
うわ、やっぱり単なるうわさ話を鵜呑みにしちゃったパターン?
「念のために言っておくけれど、ここを攻略したからって、家臣にはなれないからね。今はダンジョンの出入りを禁止してたはずなんだけど。」
「へ?いやいや待ってくれよ!じゃあ俺らのこの努力は無駄?無駄なのかい?」
「無駄ではないけどね、そもそも何でダンジョンの出入りを制限していたか、わかっている?」
「へ?制限って何?」
うわ、やっぱり知らないんだ。
「・・・・今後はまず何かをする前に、情報を仕入れる事を覚えてもらいましょうか。」
きっとそんな面倒な事は!なんていうんだろうね。
「え?いやだってダンジョンが目の前にあるんだ!まずは入ってみようと思うじゃねえか。」
「それ以前の問題ですね。別に危険だからというだけでダンジョンを出入り禁止にしてたわけじゃないんですよ。」
「え!じゃあ何で?」
「ダンジョン周辺に人が来るのが困るからですよ。」
「何で困んだよ?」
そこから説明ですか。
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