第239話 換金

結局受付に向かう事なく、そのまま奥の部屋へ案内されます。

あ、ユハニさん達は受付で新たな?ドロップアイテムの換金等をしてもらってます。


そして奥の部屋に入ると、あ、そうそう、因みにこの部屋は入った事が無いのですが、なかなか広いですし、豪華ですね。

貴賓室みたいな?身分のある人たちのための部屋かな?

ギルマスさんかな?が待ち受けていたのだけど、更にパーティ”火炎の罪”とその所属しているクランのメンバーが多分全員集まっています。


リーダーさんが話しかけてきます。

「常山公爵さま、公爵の叙爵おめでとうございます!」


その他メンバー全員「「「「「おめでとうございます!」」」」」」


「ああそのええと・・・・ありがとうでいいのかな?」

「聞けばすでにメールローで知り合った冒険者を家臣団に加われたとか。つきましては我々も加えていたでけないかと思いまして。」


・・・・人数多いよね?

たぶんドロップアイテムの換金でお金は集まると思うけど。

するとヘルトラウダさんが割って入ります。

「旦那さま、話は既に私の方でつけておりますの。」

「えっとヘルトラウダさん、何の話でしょうか?」

「ここにおられる全員の、家臣への登用ですわ。」

「ええと、こんなに沢山いるんでしょうか?」

「はい!アーダ様ともお話をしましたが、領地の運営、警備、それにある程度の兵も必要になりますので、まだまだ必要ですわ。」

「そうですか。まあその、お金がかかりますから、そんなに雇えないですよね?」

「いえ!今回の換金で十分賄えますし、ドラゴンのドロップアイテムがあれば、恐らく一生お金に不自由しないでしょう!」


ええとそれはこれだけの家臣団を抱えて、それでも不自由しない?

するとギルマスさん?が声をかけてくれます。

「公爵さま、前回のドロップアイテムのみ鑑定が終わってございます。ドラゴンに関しましては、数が多すぎまして、国が管理をする事となりましたので、併せてご報告申し上げます。」

「はあ。因みにドラゴンって誰が討伐したんですか?」


そこで一斉に皆さんが

『え?』

え?って・・・・しかも何か変なものを見るかのような感じで僕を見つめています。


「全て旦那さまの”奇跡”で一頭を除きすべて片付きましたけれど、覚えていませんか?」

「全く覚えてない・・・・ってそうだ!可哀想なザーラは?僕助けられなかった!何で今頃まで忘れてたんだろう。しかも何か夢ではザーラさんは助かって、僕に抱きついて。」

「あ、それ夢ではありませんわ?」

「え?」

「え?」


その後僕は事の顛末を教えてもらいました。

あれだけのドラゴンを僕一人で?

それと、ザーラさんが生きていてくれてた!

僕は対嬉しさのあまり目の前で説明してくれるヘルトラウダさんに抱きついてしまいました。

「私も嬉しいですわ♪」


あれ?


「ええとその、申し訳ございませんが、こちらが換金の内訳でございます。幾つか貴重なマジックアイテムもございましたので、それは別に取ってございます。」

あ、その・・・・困るよねギルマスさん、ごめん。


リストを見ると、数十種類の魔物の名前と、その討伐した?ドロップしたアイテムがずらっと書かれています。

そしてそれぞれの一個当たりの金額とドロップした数。

魔物の数でいいのかな?も数体から数百体?魔物によっては数千体?


そして最後に記載されている金額に驚きます。


え?こんなに?

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