17日 【エッセイ】松屋

 掌編を書こうと思ってたんですがなんか今日は全自動文章生成機の調子が悪いみたいなので仕方なく自分でエッセイを書きます。自分で文章書くのなんて六十年ぶりだなあ。ゴミみたいな戯言ほざいてないで今日は松屋のこと書きますね。

 牛丼チェーン、松屋。

 大学生時代の心のふるさと……松屋。

 僕大学生の頃に松屋にすごいお世話になったんですよ。大学行っててお昼になると二回に一回は松屋で食べてたかもしれないくらい松屋が好きだった。いや好きだったのかなあ。ただ単に入りやすかっただけな気もする。友達が皆無だったので、お昼の時間は完全に自由だったのですが、当時精神年齢が五さいだったから知らないお店に入れなかったんですよね。かわいいね。

 今は冬なので冬の松屋について書きますが、まず松屋って牛めし頼むと自動的に味噌汁がついてくるじゃないですか。あれで大学の冬を越したと言っても過言ではない。味噌汁、あったかいんですよね。カウンター席で、注文したプレミアム牛めし(大学に通ってた頃に普通の牛めしがプレミアム牛めしという呼称に変わったけど何が変わったのかサッパリわかんなかった)に箸をつける前に、あつあつの味噌汁をズズズと啜るあの至福。具はわかめと油揚げだけだったけど、汁が食道を通っていくあたたかさだけで救われた心地になっていました。大学の良い思い出の四割くらいは松屋の味噌汁だったな。良い思い出と言えば、ある日、味噌汁の油揚げが何故かいつもよりデカいことがあって、その揚げに〝リヴァイアサン〟と名前をつけて可愛がってから食べたんだけど、その模様をツイッターでツイートしたら当時だいたい何をツイートしても0いいねだったのが5いいねくらいもらえたのが良い思い出です。

 でもたまにヤバイ客もいて、なんかアロハシャツ着た眼鏡のおっさんがヘドバンしながらカウンター席の隣に座ってきた時はヒィ~って思ってた。いやヘドバンは盛りましたが頭を常に前後にゆらゆら揺らしながらカレー食っててやばかった。今思うと発達の多動性の方だったのかもしれないしそんなに怯える必要はなかったかな。実際そのおじさんは食べ終わった後「ごちそうさまでしたっ!」って大声で言ってて気持ち良かった。僕はというとごちそうさまは勇気が出なくて言えなかった。店員が目の前にいると言いやすいんだけどね。松屋で堂々とごちそうさまを言える大人になりたいですね。あなたはどうですか?

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