プラットフォーム・ラヴ
春嵐
01 start & epilogue.
彼とのセックスが、いつも苦手だった。
嫌いなわけではない。セックスそのものは好きだった。だけど。
彼と交わる度に、つらさや苦しさ、切なさのようなものが一緒に流れ込んでくる。
それは身体の真ん中で止まらなくて、胸を通り抜けて、頭のてっぺんまで私を浸透させる。それが、どうしようもなく、切なかった。
彼の心には。
癒せない何かがあって。それを、私にぶつけている。
違う。
彼が心の奥に閉じ込めているつらくて切ない何かに、私が、気付いてしまった。彼は必死に押し隠しているのに。セックスで、彼と心が繋がってしまった。
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