NFTと絵描き

今、EUや北米のアーティストたちは、

NFT(Non Fungible Tokens)の話題で盛り上がっているそうだ。

この技術はブロックチェン技術を使って、デジタルデータに唯一無二の所有権を付ける、という考えのもので、Beepleというアーティストの作品に$69ミリオンの値がついたことで一躍有名になった。あとにゃんキャットとか高値がついたらしい。


何で沸いてるかというと、デジタルアーティスト達がこぞって小銭稼ぎや大銭稼ぎの為にオークションサイト、クリスティーズに作品を出し始めたからなのだ。特に仕事で膨大な量のコンセプトアートを書く、有名ゲームのコンセプトアーティストや、

アートステーションで人気のCGアーティストなど、知名度の高い人、ツィターのフォロワーが多いアーティストは高値がつく傾向にあるようだ。


私は今のこの動きにはかなり懐疑的だけど、うちの夫は、今だけのはやりだし、アーティストには損はないだろうという。値がつけばラッキーてなものだと。


ただ、あとあと著作権や肖像権の問題が出そうな作品もあるし、投機目的で購入するのはリスキーだと。売る方ならいいが、買う方は、最後誰かが損をかぶる事になるだろうと。私もそう思う。私は、先のビープルの高額落札は、このEFTのシステム自体を売りたい関係者の客寄せの落札ではないかと思っている。


とはいえ、今のコンセプトアート業界のゴッドファーザーである

クレイグ・マリーンズや、凄いテクニックを持つカーラ・オーティスらに相応のお金を稼いでもらいたいとも思う。


NFTへの参加をツイッターで表明した途端に誹謗中傷を受けるようになり、Twitterアカウントを削除してしまったアーティストもいるようだ。なんで誹謗中傷なのか。絵描きだって霞を食って生きているわけではない。

経験の長いアーティストであればあるほど、今みたいにチュートリアルやツールも充実していない時代から、懸命に技術を磨いてきたのだ。そこには人生において何かを捨てて能力を得たという経緯があったはずである。NFTはまやかしかもしれないが、できれば素晴らしいアーティスト達に投資してあげてほしいとは、思う。



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