第11話 まだ終わらせない



 ボロ雑巾のようになった複製。


 それらがゴミ同然と化し、使い物にならなくなった後は、いよいよ本番だ。


 同じ事を本物にも繰り返す。


 すると、たった一度の加害行為でも、彼らは発狂せんばかりの悲鳴をあげた。


 狂い死にせんばかりの表情になる。


 その中で真っ先に壊れたのは両親達だ。


 私を、姉達を見捨てた両親。


 どうせなら最後まで復讐されてほしい。


 なので、私は壊れた彼らの心をなおしてやった。


 正気に戻った彼らは絶望の表情になった。


 そうだ、終わらない。

 簡単には終わらせない。


 私はまだ満足していないのだから。


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