第9話 大事なポイント



 私は、私が復讐する理由を彼等に向けてよく言い聞かせた。


 彼等がかつての私にしたことをすべて述べて、その分だけ復讐すると告げた。


 彼らは憤り、泣き喚いた。


 そして、這いつくばって私に許しを請おうとした。


 涙をあふれさせ、恐怖にゆがんだ表情。


 私を恐れ、死を恐れる。


 そうだ。これこそが求めていたもの。欲しかったもの。


 両親が、姉達が、かつて好きだった男が、盗人の女が、同じように無様な姿をさらしている。


 その光景を見ると、幸せな気持ちになれた。


 この瞬間に私は、一つの満足を得た。


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