スピンオフを書いています

 シレア国王女がユークレースの進捗に焦っている頃、ユークレース王都リアの王城ではすっかり緊張の解けたラピスが久方ぶりに笛の練習に精を出していた。新しい曲をさらう暇も無かったのだ。ようやく気楽に趣味に興じることができる。


 先だって報告書を終わらせた行事の方といえば、提出期間はあと六日、開催期間は十三日である。大詰めというところで、シレアの王女は相当てんてこまいらしい。ユークレースの方は初参加にしては上出来だと(指標:秋の国に成る蜜柑)の評である。

 ただシレアの方も見通しとしてはあと二日ほどで終わる、と知らせが入った。長いようで短いものだ。


「ラピス、新しいのをさらうって言っていましたけれど、その曲は聞いたことがある気が?」


 本を片手に入ってくると、クエルクスが楽譜を指差して尋ねた。旋律は少し違うが、伴奏やリズムがよく似ている。


「ああ、同じ楽士さんの曲なの。前のから続いているのよ。組曲の一曲だから。ただねぇ」

「どうしました?」


 頁をめくり、ラピスが眉尻を下げて困ったように笑った。


「まだ書き終わってないのだったみたい。今度楽士さんがいらした時にはできているといいんだけど」


 次に来るのは六日後ではなかったか。果たして間に合うのか、多少心配である。


 ***


 こんばんは。

 コンテストも一週間、切りましたね。読んでいただきありがとうございます!

 カエルム妹編もかなり手を入れながらアップしていましたが、一応、以前より内容を増して二日後くらいに完結できそうです。


 ところで……本編にあと書きをつけているのは、特にコンテスト規約に対しては問題ない、ですよね……どきどき。皆さんのコメントがあるので削除したくはないのだけれども、お話に関係ない部分がついてたらダメなんてそんな規定は、ない、ですよね……?



 さて。

 楽園の果実、本日はキャラ文芸15位に上がっていました。びっくりです。本当に。

 ランキングは1日で乱高下するのでわかりませんね。

 そして皆様に以前お聞きした時のお答え通り、PVは土日に伸びにくく、平日の方が伸びる傾向がありました。やはり土日には皆さん、平日と動きが違って読みづらい方も多いようで。土日仕事の方もきっと平日仕事の時とは何かしら様子が違うのかな。


 もしこの傾向が一般的傾向として正しいならば、土日更新有利というのはなさそうです。


 そしてついさっき今日の仕事が終わりましたゆえ、『楽園の果実』、二人のその後のお話を、ということで書き始めています。なんてことはないお話です。冒険もありません。

 タイトルは「凍えるほどにあなたをください」

 はい、同題異話SR一月号。

 ということは?

 今月末が締め切り??


 第一話公開したら滑り込みということで、二月に食い込んじゃダメですか、と自問しながら……。

 どこまで甘くなるかなぁと塩加減を考えつつ書いております。


 二人のその後を、というありがたいお言葉をいただいて書き始めた短編。「続編を」と言っていただけるのってすごく嬉しいです。本当に感謝。そして書きたくなってしまう。


 この経緯で続編へ繋がったお話と言えば……


『天空の標』。


 第一作の妹編で出てきた兄さんに「もっと出番を!」というお声をいただきまして、

 その結果、当初中編くらいの長さで書くつもりが(確か兄の「あとよろしく」のところで終わる予定だった)

 どういうわけか長編になり、

 カクヨムコン5に参加。

 昨年のコンテストより、自分の筆致が筆致企画で鍛えられて向上していることを願います。


 以上の経緯で、読者様のお声から誕生した兄編。いまでは「兄」と呼んでいた人はいつの間にか「殿下」に格上げしました。そんなにキャラクターが濃すぎたつもりはなかったはずが……。



 コンテストのお話に戻しましょう。

 完結のお声は多方面からお聞きしております。お疲れ様です! 応募期間後の読者選考期間に入るかもしれないけれど、出来るだけ読みたいなぁというのが希望です。


 あ、今朝も起きたらメールかツイッターか、ウェブだったか、「?」という画面がスマートフォンに出ておりました。多分、夜中にメールを読んだかどうだかした時か、寝る直前かに間違えてタップしているのではと。カクヨムで謎の行動が生じていたらごめんなさい。。。

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