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  • ジョブゼお宅訪問(2)への応援コメント

    ジョブゼお宅訪問、とあったので、きっと今回もコミカルなお話なんだろうな! と思って読んだら肘鉄食らった気分です。
    いや、でもめちゃくちゃ好きなお話でした……

    ジョブゼ、なんだかんだ空気読めますよね。やっぱり人の上に立つ者としての資格はあるなと感じます。
    エルザベルナの前ではエンダカを止め、その後酒を飲みながら話を聞くというの、大人な対応だなと素直に思いました。

    私は深く考えられる話が好きなので、この「仲間の死」のあり方に対するエルザとエンダカの考え方の違いについての言葉の交わし合いの部分は、特に食い入るように読んでしまいました。
    エルザの気持ちもわかるし、エンダカの気持ちもわかる。答えの出るものではないですよね。

    結末も好きでした。エルザが立ち直れたのは、エンダカの言葉もあってのことじゃないかな、と思います。その彼がレミファの悪霊に殺されるというのも、業が深いですけど、物語としてとても美しい形だな、なんて感じてしまいました……

    15000字足らずの短いお話なのに、本編の魅力はしっかり味わえます。この短編が好きなら、きっと本編も楽しく読めるんじゃないかなと思います。
    ぜひもっと多くの方に読んでもらいたい……

    作者からの返信

    お読み頂きありがとうございます。この話は終始ギャグなしで、書いた当時は、まだ脱力神の世界観でここまで最後までシリアスな話を書いたことはなかったんじゃないかと思います。

    ジョブゼは戦闘行為そのものに快楽を感じる男なので、こういう部下の心のケアはとても苦手です。本編の方でも、平従者のカッチとショウリーを敵の攻撃の盾にして死なせた(ジョブゼはシュロンと一緒に彼女の水晶玉で様子を一部始終見ていたので知っている)冥王軍の者を殺してしまっており、仲間が殺されたら殺した側への怒りの方が勝り報復へ考えが行くのでエルザベルナの気持ちを理解するのに苦労しています。
    Ifさんに、ジョブゼが人の上に立つ資格があると感じて頂いてほっとしました。ジョブゼが敵組織の幹部だったらただのバーサーカーでもいいんですが、主人公側の組織の幹部なので、隊長としての振る舞いができる奴に書かないといけないなって思っていましたので。

    エルザベルナはこの話の後にも番外編で登場させているのですが、今のところ彼女の話は漏れなくギャグ無しです。エルザベルナを主軸に置くとシリアスな流れで動いてくれるので、脱力神の世界観でギャグ無しでやりたいなーって思ったときに重宝してるキャラです。ちなみになろうやノベルアップの方の同じ話には、内容は全く同じですが彼女のイラストがあったりします。
    エルザベルナはギガントローパーとの戦闘中、回復魔法が使えないからレミファを回復できなかったんですが、この話の後、プライベートで冥界で名を馳せるトップクラスの回復魔法のエキスパート達を体力回復・状態異常回復・呪いの浄化・病の治療などジャンル別に複数人専属講師として雇い、驚異的なスピードで上級までの治癒系魔法を一通りマスターし、下手なヒーラーよりよほどヒーラーとして極めてます。実家のグランハルド家が尋常じゃなく大金持ちなのと、彼女の卓越したセンス・学習能力がなせる業です。また、死んだ平従者の中に闇金から借金して回復魔法を学んでいた者がいたのですが、その借金の取り立てが遺族に行くようになっていたので、遺族に分からないようこっそり借金を肩代わりし、その代わり二度と遺族に取り立てを行わないよう約束させてます。

    エンダカはこのままだとジョブゼが貴族街に身分の関係で入っていけないので、当初はそのためだけに作ったキャラだったのですが、エルザベルナと思ったより絡めました。
    エンダカはエルザベルナが大事にしていたレミファのことだけ悲しんで、他の四人のことを全く触れもしないので内心「おいおいマジかよこの女」って思ったのですが、だからってエンダカの言ってることもおかしいというか、レミファと他の四人を同じように悲しめってのは無茶振りですよね。流石に心の折れている人間に対してエンダカのあの言い草はちょっとどうかなって思いました。ジョブゼも止めてたし。まあエルザベルナから一言ぐらい他の四人に対して言及があったらエンダカも言わなかったかもしれません。ただ、ジョブゼは「だが、お前のああいう考えは嫌いじゃない」って言っており、ジョブゼ的にはエンダカの気持ちもすげー分かるんです。彼は上手く言葉にはできませんが。間違ってるとは思ってるけどエンダカの言うことはすごい分かるんです。ジョブゼがエルザベルナがふさぎ込む様子を見て感じていた違和感を全部エンダカが代弁してくれたっていうか。
    エンダカ、「確かに僕は、今まで戦場で信頼できる戦友ってものを持てたことがない。多分これからも」って言ってるんですが、多分自分が仲間死なせた負い目からそう思い込んでいるだけで、彼の周囲では彼を慕っていた奴も実はいたんじゃないかなって作者的には思ってます。この数日後に彼は死ぬので、最期までそのことに気付くことはなかったかもしれませんが。戦闘では、改造された車椅子に座ったまま守りを固めつつ超高速で移動し、多種多様の魔導兵器を遠隔操作することによってアウトレンジから敵を攻撃したり味方を支援する設定だったのですが、戦闘シーンを入れられないまま退場させてしまったのが心残りです。

    レビューまで書いて頂いて本当にありがとうございました!