遂に王都へ!旅の楽しみが………
王様から招集が掛かっているので、もたもたしている暇は無く、次の日の早朝には出発する事になりました!
「ふわぁぁぁぁぁぁ!!!」
大きなあくびをしながら馬車の所にいくと─
「「おはよう!シオン!」」
ミリアとクロウ……そしてイオンさんがいました。
「あれ?どうしたの?」
「最近は物騒なので、護衛に雇われた!」
「シオンが心配だから受けちゃった♪」
うわぁぁ!ありがとう!
「じゃぁ、イオンさんも?」
イオンさんは相変わらずローブにマスクをしているので表情が読めないが、目が眠たそうだ。
「………私は別に関係無い……はずだったのに……カリンに言われて仕方なく……」
(。-ω-)zzz
イオンさんは朝が弱いのかな?私と一緒で眠たそうだ。
「さぁ!みんな!馬車に乗って!出発するぞー!」
「はーい!」
馬車は2台で出発です!1台はパパとママに執事に侍女さんが、2台目の馬車には私達が乗る事になりました!
「王都なんて久々だね♪」
「何年か前の建国祭以来だな」
「新しい斬新な武器があればいいわね♪」
はい!アウトーー!!!どうしていつも1人だけ違う事を言うのよ!斬新な武器って何よ!まったくもう!
「ミリア、斬新な武器ってなによ?」
「えっ!?やっだーー!シオンってはおませさんね~♪」
ええぇぇ!!!何で頬を赤めるのよ!?なんで私がおかしい事になってるの???
「シオン、止めておけ。ミリアの【武器講座】が始まったら止まらんぞ!気付いたらお城に着いているパターンだ!」
アワアワッ!
まさかミリアが武器フェチだったなんて!!!?
んっ?
あっ!知ってたわ!あはははっ!!!
ガシッ!
えっ!?
「シオンも遂に武器の素晴らしさがわかってくれたの!!!?」
ブンブンッ!違うから!ちょっとうっかりしてただけだから!そんなキラキラした目で見ないで!
なんやかんやで、馬車は進んで行くのでした。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
1日目の夜
「う~~~~ん!!!」
途中、休憩を挟みながら来たけれど疲れたよ!
「疲れたわね~」
「ダルいな……」
「身体を動かしたいね~」
それぞれが身体を動かして身体のこりを治していた。
1日、馬車で移動したのでザーコ子爵領を通り過ぎ、予定より早いペースで次の街へ着きました。
「良い天気で予定より進む事が出来た。今日はここで泊まって食事にしよう」
うわぁ~い!!!
「この街の名物料理ってなんだろうね!楽しみ!」
「そうだな、滅多にこない街の料理は楽しみだ!」
「料理以外の武器などもあるかしら?」
「まぁ、余り期待しないでな」
シオンに限らず、みんな楽しみのようだった。
宿屋を決めていざ、お食事です!だいたいの宿屋は1階が【酒場】兼【食事処】になっていて、2階から宿部屋なのが主流だ。私達はちょっした小金持ち(貴族だし)だから良い宿に止まったよ!
大きな丸いテーブルを3個ほど使って、各テーブルに料理が運ばれてきた。1番値段の高い料理を注文したの!
「う~ん…………微妙だね」
「そうね~部屋は綺麗だし掃除も行き届いているけれど料理が………ね?」
「なんだろう?不味くもないし、美味くもないな………」
「あらあら、みんなは口が肥えているのね。貴族向けの料理なんてこんなもんよ?」
「うちのシルフィード領内の料理レベルが高いだけなんだが?」
パパが気になる事を口走ったよ?
「なんで田舎の辺境村の方が料理レベルが高いの?」
「んっ?ああ……うちは魔境の森から様々な香辛料や薬草類、食糧になる魔物の肉など取れるだろう?南には海もあり、小さな漁村で塩を作り、各地へ販売している。だから料理のレパートリーが多くて、料理人も腕の良いのがいるだよ?まぁ、家庭の主婦達がすでに一流の料理人レベルの、腕があるんだけれどね」
パパの言葉にびっくりだよ!知らなかった………
「もっと人手があれば塩も、もっと大規模に作れる場所(工場)を作って領内に流通させたいのだけれど………」
「うちは魔物の脅威にさらされている反面、様々な恩恵も受けているのよね」
「今後は少し人手が増えるけど、ダンジョンの周りの開拓に人手を取られるから難しいな。もう少し人口が増えたらな~」
パパが人手不足に嘆いている。そしてママの言う事がようやくわかりました。
「シルフィード辺境村は、他と違う事が少しわかったよ!」
シオンは自分の領内の事をもう少し勉強しようと心に誓ったのでした。
でもその前に、出された微妙な料理は食べないと行けません。パパとママは慣れてるように食事をして、他のみんなはなんとも言えない顔で食べるのでした。お残しは許しません!
旅行1日目のまともな食事が微妙って嫌だよね?と愚痴をこぼしながらワイワイと時間が経っていき、1日目が終了しました。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
シオン
「もう!最悪ですわ!」
愚者の声
「なんでしょう?ワタシニハワカリマセン!」
シオン
「貴様が書いたのでしょうが!書き直しなさい!」
愚者の声
「えー!むりっス!」
シオン
「ギルティ!ですわーーー!!!」
愚者の声
「ぎゃーーー!!!理不尽だーーー!!!」
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