スーパー戦隊すみっこ語り

九情承太郎

雑魚に食わせるラーメンは、ねえ! 姫玉三郎(ジャッカー電撃隊)

 スーパー戦隊シリーズのエッセイを書き始めて、最初に扱うのが、このマイナーキャラ。

 『ジャッカー電撃隊』の姫玉三郎。

 ニッチですね。

 でも、そういうエッセイです。


 今でこそスーパー戦隊シリーズは娯楽路線メインですが、昭和の頃は「前作は明る過ぎた。次の作品は、シリアスで」という算段で開始してしまったけれども、不評なので後半からは「娯楽重視の明るいノリで」に路線変更する事が多かったのです。

 『ジャッカー電撃隊』が、この路線変更が行われた最初のスーパー戦隊であり、その為のテコ入れの一つに投入されたのが、姫玉三郎。

 愛媛伊予弁で話す炊事担当です。

 主な仕事は、上司である番場荘吉にラーメンやカレーを作り、彼が食事中に落語をするという(笑)

 和みます。

 演じているのは、本職の落語家・林家源平さん。

 ここまでテンションが暗かった『ジャッカー電撃隊』の雰囲気が、この姫玉三郎と番場荘吉(ビッグワン)の二人が登場する23話から、一変します。

 この姫玉三郎、なんとラストバトルでも前座を務める大活躍をしますので、是非、未見の方はご鑑賞を。


 『秘密戦隊ゴレンジャー』に比べて扱われる頻度が低い『ジャッカー電撃隊』ですが、シリーズ前半と後半の路線変更を比較観賞するのも、乙ですよ。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る