ふたりの写真
筑紫榛名@12/1文学フリマ東京え-36
(一)
ぼんやり考え事をしていた女上司の
僕がシャワーを浴びて浴室へ出たところで、未来子さんが気がついて上体を起こしていた。「大丈夫ですか」と声をかけたが、床の方に顔を向けたままで、ろれつが回っていなかった。まだ大丈夫ではなかった。
(続く)
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